あなたがいる世界なら【lrn】 ページ10
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『ろれ、もう寝る？』
「おん、そろそろ」
『じゃあ、おやすみ』
Aと付き合い始めて約半年、一か月前に同棲を始めた。付き合って結構経つけど、軽めのキス止まり。
何となくだけど多分、Aはスキンシップが苦手なのかもしれない。今でも手を握ると肩が震えるし、自分から俺に触ってくることはほぼない。そういうわけでベッドも別だが、今日の俺は寝ようとするAを引き留めた。
「…今日こっち来ん？」
『……いいよ』
断られることも覚悟してたけど、布団をめくれば少し緊張しながら入ってきたAを布団で包んだ。俺から露骨に目を逸らそうとするので、すりっと頬に手を滑らせればピクっと反応する。かわいい。
『…なに』
「顔みたいでしょ」
『一日ずっと見てるじゃん』
「眠そうで可愛いAも見て―の」
『なに、それ…』
もう眠いのか段々途切れ途切れになってくる言葉。俺しか見れない寝落ち寸前の滑舌がふわふわなAが可愛くて仕方がない。マジでかわいすぎ。抱きしめたい。手握りたい。キスしたい。ってか抱きたい。
『…ろれの変態』
「何で分かんの？笑」
『だってわたし、ろれだけのエスパーだもん』
「…なぁ、キスしてい？」
『…いいよ』
なんて考えながらAをガン見してたら、俺が考えていることなんて筒抜けだったようで。あー、もうかわいすぎる。これでキスで終わりは無理やわ流石に。いつもより素直なAに驚きながら体を起こして向き合う。もう一度顔に手を滑らせれば、目を瞑って顔を寄せてくれた。
「珍しいじゃん、Aが積極的なの」
『まぁ…、うん』
「もっかい、」
Aをぐいっと引き寄せて、何度も唇を合わせる。Aは素直にそれを受け入れてくれて、ぎゅっと俺の服を掴んでいた。
『っ、はぁ、ろれ待っ、て』
「やーだ、待たねぇよ」
『ね、ほんと、にっ』
息が苦しいのが離れようとするAを負けじと引き寄せる。口をふっと開けた隙に舌を入れようとしたところで、強い力で胸板を押された。
『ローレン！！』
はっとしてAを見れば、震えながら涙目でこっちを見ていた。生理的に流れたそれではなく、明らかに怯えている。
『ろれっ、やめて…っ』
ついにはボロボロと泣き出して、Aが苦しそうな声でそう言った。
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ちょこれーと(プロフ) - しきさん» コメントありがとうございます！少しずつ解像度あげて書けるように頑張ります！ (3月7日 21時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - ﾋ-ﾛーまってます！ (2月28日 20時) (レス) @page39 id: 3ca2ff76bf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 征狐さん» コメントありがとうございます！正直メンタル終了してたことが多々あったので、ゆっくり休みます…。ありがとうございます！！ (2月12日 15時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 合格おめでとうございます！今まで大変だったと思います、ゆっくり休んでくださいね…✨ (2月12日 15時) (レス) id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる(プロフ) - ちょこれーとさん» 私なんかの小説を！？ありがとうございます！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2月10日 21時) (レス) id: 938b37ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年1月2日 15時
