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「僕のこと大好きなAは、最後も自分から言いたかっただろうけど、その様子じゃ無理そうですね」
刀也先輩がふっと優しく笑いながら、私の頬を撫でる。さっきから視界が滲んで、色々刀也先輩に反論とかしたいのに上手く言葉が出てこない。自分で言いたいのと、先輩から言って欲しいのとごちゃごちゃで。それも全部お見通しだから、刀也先輩はそう聞いてきた。
「僕が告白すんのは、最初で最後だからよく聞け」
ズルい。ズルいよ先輩は。今まで告白してきたのは全部私なのに。最後の1番いいセリフだけ取っちゃうんだもん。
こんな時まで、いつもの先輩らしい言葉。それが嬉しかった。口が悪いのに、その裏にあるのは優しさ。
「僕はAのことが好きです」
『うんっ、』
「バカみたいに真っ直ぐで、僕の事大好きで、底抜けに明るいAが好き」
『うんっ、』
色々一言多い気がする。それ褒めてんのかっていうのもいっぱいあるし。でも、そんな私だから先輩は好きになってくれた。
刀也先輩が私の涙を拭い、差し出したのは銀色に輝く1つの指輪。
「僕と結婚してください」
うまく声が出せない。どうしよう、幸せすぎて色々分かんない。付き合えただけでも奇跡で、ここまで一緒にいられたのも奇跡で。せっかく拭ってもらった涙が、またどんどん溢れて来る。
「返事してくれないと、僕が指輪差し出したけどフラれたヤツみたいな体勢になってダサくなる」
『ふふ、先輩がダサいのレアだから、もう少しそのままでいてもらおうかな』
「そんなこと言う余裕あるなら返事をしろ」
刀也先輩は慣れないことをしている恥ずかしさはあるようで、返事をしないでいると相変わらず鋭い言葉が返って来る。それでもその瞳は、まるで愛おしいものを見るように私だけを捉える。
『わたしも刀也先輩が大好きです』
「知ってる」
『わたしの事が大好きな刀也先輩と結婚してあげます』
可愛いだけの返事をするのが悔しくて、先輩みたいに素直じゃない返事を。ぎゅっとその首に抱き着けば、首に顔を埋められた。何となく、刀也先輩でも緊張してたんだなと察する。
「あー、もう、素直に頷くだけでいいのに」
『はは、それ刀也先輩が言います？』
「うるさい」
刀也先輩、今もこれからもずーっと大好きです。
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ちょこれーと(プロフ) - しきさん» コメントありがとうございます！少しずつ解像度あげて書けるように頑張ります！ (3月7日 21時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - ﾋ-ﾛーまってます！ (2月28日 20時) (レス) @page39 id: 3ca2ff76bf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 征狐さん» コメントありがとうございます！正直メンタル終了してたことが多々あったので、ゆっくり休みます…。ありがとうございます！！ (2月12日 15時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 合格おめでとうございます！今まで大変だったと思います、ゆっくり休んでくださいね…✨ (2月12日 15時) (レス) id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる(プロフ) - ちょこれーとさん» 私なんかの小説を！？ありがとうございます！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2月10日 21時) (レス) id: 938b37ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年1月2日 15時
