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「…お前ら自分が何したか分かってるん？」
いつもの湊くんのふわふわした口調なのに、目が笑っていない。空気が重くて湊くんじゃないみたいだった。
私が湊くんのファンの女の子に嫌がらせを受けるのは、しょうがないことだと思ってた。優しくてカッコいい湊くんを素敵だと思うのは、私だけのはずがないし。湊くんにもお仕事にも迷惑がかかりそうだから、本人には言わなかった。私が我慢すればいいと思っていたけど、何故か私は今湊くんに庇われている。
「俺のこと好きなら、他にやり方あったやろ。俺が1番嫌なことせんといてくれる？」
「…っ、ごめんなさ」
「謝って済むことやないねん」
湊くんが睨んでそう言えば、女の子は小さく悲鳴をあげた。こんなに怒っている湊くんは初めて見る。私に触れる湊くんの手に力が籠って、そこでやっと私が怖くて震えていることに気付いた。湊くんと別れるつもりなんて更々ないから気にしていなかったけど、やっぱり私は湊くんが助けに来てくれたことに安心しているらしい。
「許してください…っ」
「許す？んー…金輪際俺とAちゃんに近付かんといてくれるならええよ。俺もゴミに構っとる暇ないし」
湊くんの口からそんな言葉が出ると思わなくて、びっくりして湊くんの方を見る。それに気付いた湊くんはハッとしたように私に向き直ると、私を安心させるみたいにいつも通り笑った。それにほっとするけど、やっぱりまだ怒ってるから怖い。案の定、またその子に鋭い視線を向けた。
「っあ、Aちゃん怖がらせるつもりは無かったんよ。ごめんな？」
『…あ、うん…大丈夫』
「っ…」
「じゃ、そーゆーことやから。元気でね」
ショックを受けて地面に座り込んでいる女の子にひらひら手を振ると、その場で固まったままの私の腕を引いてどんどん歩いて行ってしまう。今にも泣きそうな女の子が気になったけど、手を引かれるがまま慌てて湊くんに着いて行った。
私の腕を握る力は少し痛いくらいに強くて、まだ怒っているのが分かった。何て声をかけていいかもわからずに気が付けば家に帰ってきていた。
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ちょこれーと(プロフ) - しきさん» コメントありがとうございます！少しずつ解像度あげて書けるように頑張ります！ (3月7日 21時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - ﾋ-ﾛーまってます！ (2月28日 20時) (レス) @page39 id: 3ca2ff76bf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 征狐さん» コメントありがとうございます！正直メンタル終了してたことが多々あったので、ゆっくり休みます…。ありがとうございます！！ (2月12日 15時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 合格おめでとうございます！今まで大変だったと思います、ゆっくり休んでくださいね…✨ (2月12日 15時) (レス) id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる(プロフ) - ちょこれーとさん» 私なんかの小説を！？ありがとうございます！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2月10日 21時) (レス) id: 938b37ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年1月2日 15時
