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寝起きのままで、しかもスーツのまま寝ていたのに気付いて、ある程度身だしなみを整えて着替えて戻ってくると、美味しそうな匂いが鼻をくすぐった。見ると、テーブルの上に久しぶりに見る温かいご飯が並んでいる。
『どうせ食べてないんだろうなって思ったので、材料買ってきました！一緒に食べましょ！』
「…ありがとう、ございます』
Aさんが「どーぞ！」と屈託なく笑うから、少しだけ泣きそうになる。一口食べれば温かい味が染み渡っていく。Aさんはしばらくそんな私の様子を、嬉しそうに眺めていた。
Aさんの淹れてくれたコーヒーを飲むと少し疲れが和らいだ気がした。そういえば、Aさんにはこんな全力オフのだらしのない姿は見られたことなかったな。今まで休日も寝ていたし、本当に私生活が荒んでいたのを思い知る。
『あ、ハヤトさんはソファーにどうぞ！洗い物は私がやるんで！』
「いやでも、作ってもらったのに」
『いいから！少しでも休んで！』
食器を洗おうとしたら、それも奪われてしまった。上機嫌に皿を洗い始めるAさんを見て、思わず後ろから腕を回した。洗い物を終えたAさんが私の手に自分の手を重ねる。
『ふふ、甘えたさんですか』
何も言わずに力を強める私に「苦しいですって！」とAさんが笑う。ずっと会いたくて触れたくてたまらなかった人が目の前にいる。こんなこと今までしたことなかったのに、Aさんは驚くでもなくされるがままでいた。
「ずっと会いたかったです」
『私も』
「でも全然時間取れなくて、」
『うん。お仕事、頑張ってるんだよね』
「…別れることになったらどうしようって」
『はい？？』
私の最後の一言で、Aさんは身体の向きを変えて目が合う。その目はちょっと怒っているようにも見えて。
『何で別れるっていう発想になるんですか？』
「ずっと会う約束を断り続けてましたから…」
『それは仕事なんだからしょーがないじゃん！私だって忙しい時はあるし！浮気とかしてるなら別ですけど！』
「そんなことするわけないじゃないですか！」
『知ってますよ。ハヤトさんが私のことだーいすきなのは知ってます！』
へへ、と笑って見せるAさんに、図星だから何も言えなくなる。そんな私を見て、優しく笑うとまた抱きしめられる。
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ちょこれーと(プロフ) - しきさん» コメントありがとうございます！少しずつ解像度あげて書けるように頑張ります！ (3月7日 21時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - ﾋ-ﾛーまってます！ (2月28日 20時) (レス) @page39 id: 3ca2ff76bf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 征狐さん» コメントありがとうございます！正直メンタル終了してたことが多々あったので、ゆっくり休みます…。ありがとうございます！！ (2月12日 15時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 合格おめでとうございます！今まで大変だったと思います、ゆっくり休んでくださいね…✨ (2月12日 15時) (レス) id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる(プロフ) - ちょこれーとさん» 私なんかの小説を！？ありがとうございます！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2月10日 21時) (レス) id: 938b37ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年1月2日 15時
