無理は禁物【kgm】 ページ25
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「…ごめんなさい、その日も仕事が立て込んでて休日も出勤なんです」
『そっかぁ…、じゃあ次休み合う日にしましょ！』
「すみません、毎回」
『そんなの全然！楽しみが延びただけなんで！それよりもハヤトさん、無理してません？』
「…いえ、大丈夫です。じゃあ、おやすみなさい」
このやり取りももう何回目になるだろう。明日土曜日も午前は出勤で断って、今回の誘いも断ってしまった。社長という立場もあるし、最近は大きな仕事が巡ってきて、ありがたい事だが特に忙しい。最後に定時に帰れたのはいつだったか。
今日はまだAさんからの連絡に気付けたからまだいい方だ。朝になって気付いて返信することだってある。本当は電話もずっと繋いでいたいし、何なら仕事を投げ出して会いに行きたい。ただ明日も早いし、他の社員も頑張っているから私だけそんなことできるはずもない。
「次の休みはいつになるか……」
最近はそろそろ別れを切り出されるのではないか、と不安になることも多くなってきた。Aさんは優しいから、全然会えなくても連絡が遅れても「大丈夫ですよ」と言ってくれる。
こんなのいつ愛想を尽かされるか分からない。でも、別れるのだけは絶対に嫌だ。本当にいい大人が情けない。そんなことを考えながら眠りにつく。
次の日もギリギリ会社から家に昼頃までには戻れたものの連日の疲れから気付いたら眠ってしまった。しかし、二時ごろインターホンが鳴って目が覚める。ドアを開けると、そこにはAさんがいた。
「えっ、どうして…」
『ハヤトさーん！会いたかった！！！』
そう言って笑うと、ぎゅーっと私の胸に顔を埋めた。しばらくそうしていた彼女だが、やがて顔をあげると私の顔をジトーとみる。
『ハヤトさんちゃんと食べてます？昼食はまだでしょ？朝何食べました？』
「あー…疲れて寝すぎてしまって…」
『昨日は？』
「…寝落ちしました」
『はぁー…もう…、とりあえずスーツは着替えてきてください！』
私の返事にAさんは大袈裟すぎる溜息をつくと、私の背中をぐいぐい押して洗面所に追いやった。鏡を見ると相当疲れ切った顔をしているのが自分でも分かった。大丈夫と自分では思っていたものの、Aさんの言う通りだいぶ無理をしていたらしい。
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ちょこれーと(プロフ) - しきさん» コメントありがとうございます！少しずつ解像度あげて書けるように頑張ります！ (3月7日 21時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - ﾋ-ﾛーまってます！ (2月28日 20時) (レス) @page39 id: 3ca2ff76bf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 征狐さん» コメントありがとうございます！正直メンタル終了してたことが多々あったので、ゆっくり休みます…。ありがとうございます！！ (2月12日 15時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 合格おめでとうございます！今まで大変だったと思います、ゆっくり休んでくださいね…✨ (2月12日 15時) (レス) id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる(プロフ) - ちょこれーとさん» 私なんかの小説を！？ありがとうございます！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2月10日 21時) (レス) id: 938b37ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年1月2日 15時
