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『セラ、すきだよ。ほんとに、だいすき』
今まで沢山伝えて来た言葉。3人がまた気を利かせて2人にしてくれたから、またそう言ってみる。夢みたいだった。だって、セラが好きって言ってくれるなんて思ってなかったから。でも、いつもはフラれるのに、こうやって少し顔を染めてくれるのはもう夢なんかじゃない。
「〜っ、もう分かったって、今まで散々言われたから」
『まだ言い足りないよ？』
私の膝の近くに蹲るセラを見て笑みがこぼれる。私よりずっと身長の高い彼が今はすっごく小さく見える。私、こんなに愛されてたんだなぁ。思わず手を伸ばして、その綺麗な柔らかい髪を指先を沈めて撫でる。
セラは抵抗することなく、上目遣いで私を伺うように顔をあげる。目が合って、急にドクドクと鼓動が速まる。不意にするりと頬を撫でられ、思わず肩が跳ねた。さっきまで照れていたのはセラなのに、今はその綺麗な瞳が私を捉えて離さない。
「…やっぱ、もっと言って」
『…な、にを』
「俺のこと好きって、もっと言って」
セラの指先が、やさしく私の髪を梳く。今まで聞いたことのないセラの甘くて優しい声に、息が止まる。いつも言っていたことで、さっきまで出てきた二文字が急に出てこなくなって、変な呻き声みたいなのしか出てこない。
「はは、さっきまで言ってたくせに」
『うっ、だって、それはセラが、』
セラが急にそんなこと言うから。ずっとフッてきたくせに、今も言って欲しいなんてズルい。
セラのせい、そう言おうと思ったのに、セラが急に距離を詰めてきて続けられない。綺麗すぎる顔面に堪えきれず、思わずぎゅっと目を瞑ると、僅かに期待した感覚は口じゃなくて額に感じた。
「ここ、キスされると思った？」
『っ、う、』
「顔、あっか」
セラの指が私の唇をトン、とつく。恥ずかしさと嬉しさで、爆発してしまいそう。何も言えずに、口をぱくぱくとさせる。からかわれたことに気付く。やっぱり私よりセラの方が上手というのか。
『ばかばか、ホントにばか！！』
「俺頭いいし」
『セラはバカだもん！』
余裕なくて本当にバカみたいな言葉しか出てこない。恥ずかしさに耐え切れなくて、ぎゅーっとセラの肩に頭を埋める。一瞬驚いたように固まったセラが、笑いをこぼすと抱き締め返してくれる温もりで全て許してしまう。
すきだよ、ともう一度呟いた。
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ちょこれーと(プロフ) - しきさん» コメントありがとうございます！少しずつ解像度あげて書けるように頑張ります！ (3月7日 21時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - ﾋ-ﾛーまってます！ (2月28日 20時) (レス) @page39 id: 3ca2ff76bf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 征狐さん» コメントありがとうございます！正直メンタル終了してたことが多々あったので、ゆっくり休みます…。ありがとうございます！！ (2月12日 15時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 合格おめでとうございます！今まで大変だったと思います、ゆっくり休んでくださいね…✨ (2月12日 15時) (レス) id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる(プロフ) - ちょこれーとさん» 私なんかの小説を！？ありがとうございます！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2月10日 21時) (レス) id: 938b37ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年1月2日 15時
