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『…知ってた、』
Aがぽつりとそう呟く。一瞬言ってる意味が分からなくて戸惑う。Aは俺を見て少し笑うと、俺の右手を握りしめて続けた。
『…こんな風に心配して傍にいてくれたりさ、告白はぶった切るけど私のことすごく大切にしてくれるし、これで私のこと好きじゃなかったら無理あるなぁって思ってた』
「…は、？」
『ふふ、びっくりした？…でもね、セラ優しいから断ってるんだろうなって。そういうセラが好きだから何にも言わなかったけど』
全部バレていた。俺は相当Aの勘の鋭さを侮っていたらしい。Aの言ったことは全部本当で。失いたくない守りたい大切な人ができるのが怖くて、必死で見ないふりをしてた。
『けど、私の幸せはセラの隣にいることだもん。危険な目に遭おうがセラが傍にいたい。だから、頑張って強くなれば振り向いてくれるかなって、色々頑張ってたけど空回りばっかだし、まだ強くないのに、急にすきって伝えられて困ってるよ今』
「A困ってるの？笑」
『困るよ…！だって、ホントは怖かったし、起きたらセラが手握ってるし、好きって言われるし！』
「…無理に強くならなくていいよ。そのままのAがいい。俺もまだ弱いから、その時は助けてよ」
『私なんかが、助けられる？』
「もう十分助けられてる」
ずっと好きでいてくれただけでも、任務の前に手を振ってくれることも、全部助けられてる。俺がそう言えば、ちょっと泣きそうな顔でふふっと笑みをこぼす。俺も少しは守れただろうか。
『そっか、うれしい。んー、でもちょっと待ってね。いるの分かってるよ〜3人とも』
「え、」
「だって、セラおに起きたら言えって言ったのに何にも言いに来ないから」
「様子見に来たら俺らが邪魔しちゃいけない雰囲気出しちゃってるし？」
「ツッコもうとした雲雀止めた僕褒めてよ」
いつからいたのか、他の3人が物陰から出て来た。どこから聞かれたのか、Aが俺の胸の中にいるのを見てちょっと意地悪な笑みを3人から向けられるから、慌てて離した。Aに色々教えてたってことは、本当にいつからどこまで何を知っていたのか分からない。でも俺を心配してくれていたのは確かだった。
ずっと怖いと思っていた。だけど、守りたい大切な人が周りにいるのは凄く幸せな事かもしれない。Aが楽しそうに笑うのを見て、そう思った。
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ちょこれーと(プロフ) - しきさん» コメントありがとうございます！少しずつ解像度あげて書けるように頑張ります！ (3月7日 21時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - ﾋ-ﾛーまってます！ (2月28日 20時) (レス) @page39 id: 3ca2ff76bf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 征狐さん» コメントありがとうございます！正直メンタル終了してたことが多々あったので、ゆっくり休みます…。ありがとうございます！！ (2月12日 15時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 合格おめでとうございます！今まで大変だったと思います、ゆっくり休んでくださいね…✨ (2月12日 15時) (レス) id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる(プロフ) - ちょこれーとさん» 私なんかの小説を！？ありがとうございます！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2月10日 21時) (レス) id: 938b37ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年1月2日 15時
