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「俺こそ話してくれてありがとう」
その言葉を聞いて鼻の先がツンと痛くなった。
キスは別に嫌じゃなかった。もっとしたいとさえ思った。ろれの熱が伝わってきて、好きって全部で伝えてくれてるみたいで幸せだったから。でも多分、あの時は余裕なんてなかった。どんどん昔のことを思い出して、大好きな人のはずなのに怖くなった。
自分が嫌になったし、ずっと我慢させてるのも申し訳なくなった。ろれは優しいから、明らかに私に触れる時に気を遣ってくれてるから。
『私が何で今までこの話、ろれに言わなかったか分かる？』
私が聞けば、ろれは黙ったまま首を振った。ろれなら話しても大丈夫って、ずっと思ってた。だけど、言えなかった。
『私ね、ろれが触れてくれるの本当はすっごく嬉しいんだよ。もうろれになら何されてもいいって思う。…ろれはさ、私のことすき？』
「そんなん当たり前やん」
『うん、だから…ろれは私を好きで大切にしてくれるから、傷付けるようなこと絶対しないでしょ？言ったらもう触れてくれないって思って、ずっと言えなかった』
ろれのせいじゃないし、私の勇気の問題でもない。まぁ話すのは少し怖かったけど、言うなら私のワガママだ。だけどもう、今は怖くないって思える。ろれなら大丈夫って思える。
『これからも怖いって思っちゃうことあるかもしれないし、慣れてないから恥ずかしい…んだけどさ、怖いの全部ろれが忘れさせてよ』
今まで普通に話せていたのに、怖かった過去でさえ自分が思っていたより素直に話せたのに。急に恥ずかしくなって、最後の方は消え入りそうな小さな声だった。だって、こんなのただのお誘いじゃんか。でもろれには全てハッキリ聞こえたみたいだった。
『…ううっ、ちょっと待って…こんなこと言うつもりじゃなかったの…っ』
「聞かなかったことにした方がいい？」
『…それは…やだ』
「かわいい」
『う、るさい…！』
「かわいすぎてしんどい」
この熱くて真っ赤な顔を見られたくなくて、ろれの胸に顔を押し付ける。他の男の人はまだ怖いのに、ろれにはこんなにくっつけるから、改めてろれが好きなんだと思い知らされてるみたいで恥ずかしい。
過去は変えられない。だけど、今は何物にも代えられない幸せがある。だってきっと、隣にろれがいる世界は何よりも綺麗だって思える。
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ちょこれーと(プロフ) - しきさん» コメントありがとうございます！少しずつ解像度あげて書けるように頑張ります！ (3月7日 21時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - ﾋ-ﾛーまってます！ (2月28日 20時) (レス) @page39 id: 3ca2ff76bf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 征狐さん» コメントありがとうございます！正直メンタル終了してたことが多々あったので、ゆっくり休みます…。ありがとうございます！！ (2月12日 15時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 合格おめでとうございます！今まで大変だったと思います、ゆっくり休んでくださいね…✨ (2月12日 15時) (レス) id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる(プロフ) - ちょこれーとさん» 私なんかの小説を！？ありがとうございます！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2月10日 21時) (レス) id: 938b37ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年1月2日 15時
