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『ろれ、今日は一緒に寝よ』
あれから約一週間が経ったある日、Aは唐突にそう言った。
「…は、あ、うん。いいけど…」
『……それと、ちょっと話したいことあるんだけどいい？』
あんなことがあった後だから一瞬戸惑うけど、素直に嬉しいし変にリアクションするのも違うかと普通を装う。そんな俺を見てAは、俺の手を握ってそう言った。「この前はごめんね」と言われれば、すぐにあの事に関係ある話であることを察した俺は黙って頷いた。
Aがベッドに座って俺も隣に座る。その間もずっと俺の手を握っていたAは、俯いていた顔をあげて俺の目を真っ直ぐに見た。
『私ね、小学生の時に男の人に襲われそうになったことあって。それで今でも男の人がちょっと怖いの』
喉がひゅっと鳴るような感覚。一瞬息が上手くできなくて、ようやく絞り出した声はひどく乾いた声だった。体の先が冷たくなるのに、変な汗をかく。
『あっ！でもね、すぐに助けてもらったから未遂で済んだの。でも、たまに夢に出てきてフラッシュバックする』
そんな俺を見てAはハッとしたように言葉を続ける。
Aは俺の様子を伺いながら全部話してくれた。ちゃんと大丈夫と思えてから受け入れようとしていたこと。でもやっぱり怖くなって泣いてしまったこと。
『…ろれって分かってたんだけど、急に怖くなって。ろれは優しいから傷付けたくなかったのに…ごめん、』
「いやマジで悪いのはそのクソ男だし、俺もごめん。周り見えなくなってた」
『…ろれ、ありがとう』
「俺こそ話してくれてありがとう」
Aは俺の顔を見てほっとしたように笑う。その笑顔を潰した奴がいるのも、今ではそれがどうにもできない過去のことなのもムカつくけど、俺がこの笑顔を守りたいと思えた。
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ちょこれーと(プロフ) - しきさん» コメントありがとうございます！少しずつ解像度あげて書けるように頑張ります！ (3月7日 21時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - ﾋ-ﾛーまってます！ (2月28日 20時) (レス) @page39 id: 3ca2ff76bf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 征狐さん» コメントありがとうございます！正直メンタル終了してたことが多々あったので、ゆっくり休みます…。ありがとうございます！！ (2月12日 15時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 合格おめでとうございます！今まで大変だったと思います、ゆっくり休んでくださいね…✨ (2月12日 15時) (レス) id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる(プロフ) - ちょこれーとさん» 私なんかの小説を！？ありがとうございます！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2月10日 21時) (レス) id: 938b37ffce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年1月2日 15時
