【2j3j】俺の姫は俺より大人【fw】

Episode27 ページ28

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【どうせお前なんて転職しても、使えなくて邪魔なやつって思われ】



「そんなこと思ってないです。月宮さんは優秀で大切な部下です」



『社長…！』



「あっ、すみません勝手に…」








何も言い返すことができずにいると、社長が横から元上司の言葉を遮ってそう言った。









【隣にいるの誰だよ！！】



「月宮さんが働いてる会社の社長です」



【社長？コイツが優秀とか相当バカな社長だなw】








下品な笑い声が電話越しに聞こえてくる。
社長がバカ…？
ブチっと私の中で何かが切れた。









『遅くなりましたが、貴方にお礼させていただきます。貴方みたいな最悪の上司と会ったおかげで、今は最高の会社で働けてます！ありがとうございました！二度とかけて来ないで！！！』



【オイこら、月宮てｍ】ブチッ



『失礼します！』









私は一気にそうまくし立てると、ブチっと電話を切った。
すぐにその番号を着信拒否に設定する。


あの時も仕事を辞めることには成功したけど、逃げるように辞めて来た。
それでも十分頑張ったと思う。
けど、今やっと向き合えた。








『ふぅー…、あっ、本当すみませんでした！こんな電話急に…』



「いえ、月宮さんは何も悪くないです。何となく前の会社のことは聞いていましたし」








社長が隣にいることを一瞬忘れかけて、慌てて我に返る。
会社の事と言えど、私情を持ち込んだことを謝る。










『あと、言い返してくださって嬉しかったです…』



「事実を言っただけです。あと、月宮さんカッコよかったですよ、笑」









社長はいつものように優しい笑みを浮かべる。
そんな社長がさっきは私の事で怒ってくれて、言い返してくれたのが嬉しかった。


本当に最悪な上司だったけど、あの人のおかげで不破くんにも社長にも出会えた。
そんな素敵な人と会えたことだけは感謝してる。









『いえ、そんな…！色々言いすぎちゃった…』



「あの上司にはそのくらいで充分です。これからの取引も頑張りましょう」



『あっ、そうでした…！頑張りましょ！』









無事、取引が上手く行ったのはまた別のお話。









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普通に社長絡ませたかっただけです。
息抜き程度に思ってもらえれば…！笑
何か社長は1人1人のことちゃんと見ていてくれそうだなって思ったので！



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