◇どうしたんですか ページ39
・
明那がさっきからソワソワしてるのですが。
『明那どした？』
「えっ、何にもあらへんよ？」
『あー…そう？』
いや、絶対何かあるでしょ。
そう心の中でツッコミをいれるが、心当たりもないのでどうしようもない。
「もう寝よかな」
『ほんと？じゃあ、私も夜更かしせずに寝るかー』
金曜日の夜、普段ならゲームやら映画鑑賞やらするが、明那が寝ると言うので私も大人しく寝室に向かう。
まだ10時前で、こんなに早く寝るのは平日でも珍しい。
意外と金曜日の夜に2人でダラダラする時間はお気に入りなのだが、たまには早く寝てもいいかぁ。
明那いないのに1人で起きててもつまんないし。
簡単に結んでいた髪をほどいて、ベッドの上に腰掛ける。
「……っ」
すると、引き寄せられるように明那に抱きしめられた。
耳に明那の髪がかかって、少しくすぐったい。
甘えたい気分なのかな。寝たいって言ったの明那じゃん。
聞こえる心臓の音がやけに速くて、ちょっと可愛い。
明那に甘えられるのは好きだから、「なーに?」って甘やかしてあげようと思った。
『っ、んっ！？』
すると、顎を少し引かれて明那がキスしてきた。
今日の明那は積極的だなぁ、なんて私も目を閉じれば。
『…！？』
明那の舌が柔らかく絡みついてきた。
初めてのことでどうしていいか分からなくて、明那にされるがままになる。
『あぅ…ん…』
自分の口から自分じゃないみたいな甘い声が漏れて恥ずかしい。
息が苦しくなっても、明那は離してくれなかった。
…ってか、明那キスうまい……。
頭がぼーっとしてきて、やっとのことで唇が離れた。
急にどうしたんだろう。
呼吸を整えながら、明那の方を見る。
明那は少し赤かったけど、真っ直ぐに私を見る。
「…Aちゃん、だめ？」
少し上目遣いにそう聞いてくる。
何の事？なんて聞き返すほど、私も鈍感じゃない。
今度は私から唇を重ねに行った。
『……いいよ』
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 710人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこれーと(プロフ) - ぱぱぱんさん» コメントありがとうございます！優しい読者様のおかげでここまで書けました…！そう言っていただけて嬉しいです♡ (2022年10月1日 16時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱぱん - 完結おめでとうございます…！読んでるこちらも泣けてくるくらいすごく良いお話でした！（上から目線で申し訳ない）文も読みやすかったです！ (2022年9月30日 17時) (レス) @page50 id: 81f1be7b27 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 乳酸菌そーださん» コメントありがとうございます！初めて書くジャンルで難しかったんですが、aknのピュアな所？をたくさん書けて満足です！ (2022年9月29日 21時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - のわさん» コメントありがとうございます！自分も書いてて楽しかったので、そう言われると嬉しいです！最推しはaknなので、また書きたいなって思ってます！ (2022年9月29日 21時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌そーだ - 完結おめでとうございます！！読んでいてすごく胸がキュンキュンしてました、すっっごく面白かったです✨ (2022年9月29日 20時) (レス) @page50 id: add652d645 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2022年8月21日 17時
