【2j3j】唐辛子だけど甘いんです【akn】

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「あ…でも何か、瀬良さんは話しやすいッス」










えへへ、と少し笑う三枝くん。
これは、私に気を遣った訳じゃないって思ってもいいのかな。











『わっ、私も、三枝くん話しやすいです！』











勢いよくそう返事をしてしまって、遅れて恥ずかしさが襲う。
三枝くんは少し固まった後、また人懐っこい笑顔を浮かべた。










『…あの、同い年だし敬語やめません？』



「あ、はい、そうっすね！」



『それ敬語ね？笑』



「あ、ごめん。ほんとや！笑」










素直に仲良くなりたいと思ってしまった。
ご飯の席に戻ろうとしていたことも、忘れてしまうくらいに。
最初も思ったけど、関西弁の入った三枝くんの話し方は何処か安心してしまう。










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『三枝くんって歌うの好きなんだ！私もベース弾いてて…』



「えー、絶対カッコいいやつやんそれ！楽器弾けるの憧れるわ」



『私も三枝くんの歌聞いてみたいな！』





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「瀬良さんゲームもするん！？」



『シューティング系も音ゲーもやるし…、ホラーもたまに？金曜日の夜とかゲームで夜更かししちゃうんだよね。っていうか、そんなに驚く？笑』



「何かちょっと意外やった」



『そういえば、あんまり人に言ったことないかも』










気が付けば、お店の外に出てから20分近く経とうとしていた。
三枝くんとは共通点が多くて、つい夢中になって会話に花が咲く。


流石にそろそろ戻らないとダメだなぁ…と明るく賑やかな店の中をそっと覗くと同時に、話題が落ち着いてしばらく沈黙が流れた。


私が「そろそろ戻る？」と声をかける前に、三枝くんが口を開く。










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