6、ノートの落書き ページ6
・
「南、ノート貸せ。写す」
『灰谷くん…!ど、どうぞ…』
俺が南に絡んでから、コイツの表情はコロコロ変わって面白い。
俺が話しかけると、結構ビビる。
何でかは知らねぇけど、他のヤツにビビられるような鬱陶しさは感じなかった。
「うわ、こんな真面目にノート取ってんのかよ。キモ」
『うっ…』
「字綺麗すぎてムカつくんだけど」
『それ…褒めてるの‥?』
これは写したくなるのも分かるわ。
まあ、南と七海の違いも分かんねぇ奴に写す権利なんてねぇけど(お前が言うな)。
これで俺もノート評価が初のAだな。
「終わった、返すわ」
『早っ!?』
「1時間目からお前当てられる日だろ」
『そうだけど…』
「あ、お礼に俺の天才的な落書き残しといたから」
『えっ!?』
コイツがぼーっとしていた時にこっそり描いた落書きのことを伝える。
驚いてすぐにページをめくり始めるので、クソ面白かった。
ちなみに、オドオドしている南の似顔絵を描いておいた。
キレられっかな。下手くそだし。
そうワクワクしながら、南の顔を見る。
「似てんだろ?」
怒られんだろーなーって思った。
何してんの!とか言ってすぐ消されるだろうなーって。
『…ふふ、本当だ。特徴捉えてあって、ちょっと似てるね』
「は?」
『提出の範囲じゃないとこに描いてあるし、残しておこうかな〜なんて』
俺の口からは間抜けな声が出た。
南が嬉しそうに笑ってたから。
俺の嫌いな愛想笑いじゃない、フツーの笑顔。
「っ、消しとけよバーカ!」
『灰谷くんが描いたんじゃん!』
この下手くそな絵よりは本物の方が可愛いと思うけど。
…いや、こんな地味な女に何思ってんだ俺。
俺はコイツをいじめてんだろーが。
何かコイツは他のヤツと違うっつーか。
一緒にいると調子狂う。
・
675人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トめAと@カド松(プロフ) - ちょこれーとさん» え、うれしいヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。 頑張ってくださいね! (2022年8月1日 18時) (レス) id: 1997f03d67 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - トめAと@カド松さん» もうすぐ完結の予定です!あと、イラスト拝見したことがあります!!めっちゃ上手ですね!! (2022年8月1日 16時) (レス) @page38 id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - きゃー!!いい展開になってきたー!! (2022年8月1日 7時) (レス) @page38 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - ゆきみ大福さん» あっ、マジですか!?苗字でも名前でもよくありますもんね!被っちゃってすみません…!笑 (2022年7月31日 22時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ大福 - おぉう…私したの名前みなみw (2022年7月26日 11時) (レス) @page2 id: 0b7a4ff9a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2022年4月6日 12時