26、春が来た ページ26
・
『とにかく！こんなこと初めてなの！何…何なのこれ…』
初めての気持ち。
初めての感覚。
これが何なのか分からずに、私はお姉ちゃんに向かってそう聞いた。
お姉ちゃんは俯いたままだ。
『お姉ちゃん…？』
私がお姉ちゃんの顔を覗き込もうとした時だ。
「A！」
『わっ！急に何！？』
お姉ちゃんがガバッと顔を上げると、私の両手を掴んだ。
目をキラキラさせながら、私に顔を近づける。
「Aに遂に春が来たぁぁ…」
『春…？今は夏だよ？』
「違う！そういうのじゃない！ってか、こんなに言われても気付かないの！？」
『なにが…？』
「それ、完全に��恋��だよ！！」
お姉ちゃんが私に抱き着いてきて、「お姉ちゃん寂しいよぉぉ…」と泣き始めたかと思えば、
「でもうでじいよ〜…」と言い出す。
恋…？
慣れない単語に思わず首を傾げた。
『ここここ、恋！？私がっ！？』
「そうだって言ってんじゃん！何だその反応！」
『ええええ、だって…』
「あーもう、A可愛い！今度どこのどいつか教えなさいよ！お姉ちゃんがいい男か見極めてあげる！」
『そんな…』
否定したいのに、お姉ちゃんの言葉は私の胸にストンと落ちて。
今まで分からなかった気持ちがパズルのように綺麗に当てはまってゆく。
「Aにそんな人ができるなんて、お姉ちゃん寂しいけど嬉しい！」
『お姉ちゃん…』
「応援してるから！」
ずっと自分の気持ちを押し殺すような性格だったから。
お姉ちゃんは自分の事のように嬉しそうに笑う。
上手くいくかなんてわからない。
蘭くんは自分の事をそんな風に思っていないだろうし、ライバルは鬼のようにいる。
だけど、少しでも頑張ってみようと思った。
『うん、ありがとうお姉ちゃん』
・
「お姉ちゃん、最近彼氏にフラれたばっかなのにぃぃぃ。羨ましい〜」
『あはは…』
・
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トめAと@カド松(プロフ) - ちょこれーとさん» え、うれしいヾ(｡>﹏<｡)ﾉﾞ✧*。 頑張ってくださいね！ (2022年8月1日 18時) (
レス) id: 1997f03d67 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - トめAと@カド松さん» もうすぐ完結の予定です！あと、イラスト拝見したことがあります！！めっちゃ上手ですね！！ (2022年8月1日 16時) (レス) @page38 id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - きゃー!!いい展開になってきたー!! (2022年8月1日 7時) (レス) @page38 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - ゆきみ大福さん» あっ、マジですか！？苗字でも名前でもよくありますもんね！被っちゃってすみません…！笑 (2022年7月31日 22時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ大福 - おぉう…私したの名前みなみw (2022年7月26日 11時) (レス) @page2 id: 0b7a4ff9a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2022年4月6日 12時
