23、ばんそうこう ページ23
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コンクリートのブロックを持った男の人がスローモーションに見えて、逃げられないと分かった私は恐怖で目をぎゅっとつぶった。
『っ………』
死ぬのかな。こんな人に殺されるの嫌だな。
そう思ったのに、痛みは全然来なくて。
「お、おまっ…」
『蘭くん！！！』
ブロックが地面に落ちる音がして、恐る恐る目を開けると
男の人は蘭くんに腕を締め上げられていた。
男の人は2人とも信じられないと言った顔で、蘭くんを見上げる。
恐怖で後退ろうとするが、蘭くんがそれを許さなかった。
「女に手ぇ出してんじゃね〜よ。卑怯な手しか使えねぇ雑魚が」
「ひっ…」
「今度同じようなことしたらぶっ殺すからな〜」
ゆったりした口調。それでも棘のある言葉。
いつもの蘭くんなのに、後ろ姿でも分かるくらい怒気と殺気を含んでいた。
「さっさと失せろよ」
やっとのことで腕を放した蘭くんから逃げるように、男の人は去って行った。
しばらくその後ろ姿を睨んでいた蘭くんが、急な展開についていけていない私を振り返る。
「怪我ないか？俺といたせいでごめんな」
『蘭くん…』
ポンと頭に手が置かれたかと思えば、さっきの殺気が嘘のように弱々しくなる蘭くん。
『蘭くんのおかげで無事なんだよ！最初は怖かったしいじめられてるって思ってたけど、蘭くんといるの楽しいから俺のせいとか言わないで。それより、蘭くんが怪我してる』
「…んなの大したことねーよ」
『良くない。ちょっと待って、私絆創膏持ってるから…』
さっきのブロックか、男の人に何かされた時のものか。
手に切り傷があった。
持ち歩いている絆創膏を1枚取り出して、蘭くんの手に貼る。
『……できた！』
「何だよ、この変なキャラクター」
『うさぎのハルちゃんだよ。可愛いでしょ！』
「………へー」
『何その反応！！』
男子高校生の手に似合わない可愛らしい絆創膏が貼られる。
私の推しキャラなのに、と訴えると、蘭くんはケラケラと面白そうに笑う。
さっきの殺気含んだ不良と同一人物なのか疑いたくなる。
「はは、ありがとなA」
『…う、うん』
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トめAと@カド松(プロフ) - ちょこれーとさん» え、うれしいヾ(｡>﹏<｡)ﾉﾞ✧*。 頑張ってくださいね！ (2022年8月1日 18時) (
レス) id: 1997f03d67 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - トめAと@カド松さん» もうすぐ完結の予定です！あと、イラスト拝見したことがあります！！めっちゃ上手ですね！！ (2022年8月1日 16時) (レス) @page38 id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - きゃー!!いい展開になってきたー!! (2022年8月1日 7時) (レス) @page38 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - ゆきみ大福さん» あっ、マジですか！？苗字でも名前でもよくありますもんね！被っちゃってすみません…！笑 (2022年7月31日 22時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ大福 - おぉう…私したの名前みなみw (2022年7月26日 11時) (レス) @page2 id: 0b7a4ff9a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2022年4月6日 12時
