多分い じめられてます【灰谷蘭】

20、元気が無かったから ページ20

更新できてなくてすみません…！
言い訳すると、先輩が卒部される定期演奏会がありまして、部活ばっかやってました笑
昨日が演奏会だったんですけど、引退が悲しすぎてずっと泣いてました★
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『苺…最後の1つ残してあったのに…』



「んな怒るなよ〜」









俺に最後の苺を食べられ、じーっと俺を見てくるA。
反省など一切していないが、一応謝っておく。
すると、「まぁいっかー」とどこか嬉しそうに笑われた。









「なぁ、A」



『どうしたの？苺ならもう無いよ？』



「知ってるバカ。何で今日わざわざ遊びに誘ったんだよ」









面を貸せなんて言われた時は、何か用があるのだと思っていた。
でもただただ遊んだだけである。


俺はコイツをパシリにしたり、さっきの苺の件みたいなこともする。
俺が強制的にコイツを連行することはあっても、
Aが俺を遊びに誘う理由をなにも思いつかなかった。









『…元気が無かったから？』



「は？」



『蘭くんの元気が最近無いような気がしたから』









Aは少し考える素振りを見せると、そう答えた。
パンケーキを口に運ぶと、少しだけ笑う。










『最近話しかけてくれることも減っちゃったし。何かあった？もしかして、私が何かしちゃった？』










いや、お前が他のヤツと話してる時間が増えたから寂しい…
とか言えるわけなくね。
なのに、原因の張本人から心配されるとかダサすぎだろ。


何だか全部があほらしくなって、どこか心配そうな顔を俺に向ける
Aの頬をぎゅーっとつまんでやった。









『いひゃいって、ちょっとはなひて！！！』



「嫌だね〜」










何だよ、寂しいとかつまらないとか思う必要なかったじゃん。
AはAなりに、俺を気にしてくれているらしい。
少しだけ嬉しかった。











「…ま、ありがとな」



『へ…、あ、うん！』













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