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「…着いたぞ」
賑やかな街を抜けて数十分。
マイキーが車を止めたのは、東京都とは思えないほど人気のない気味の悪い路地だった。
車から降りて少し歩くと、かなりさびれた倉庫のようなところがある。
静まり返った路地にAのヒールの音が響く。
『こんなところに閉じ込めちゃったの？』
「この辺なら逃げだそうと思っても簡単にはいかねぇからな」
『相手は女の子なのに』
Aは上品に笑うと、マイキーは倉庫のカギを開けた。
暗くてよく見えないが、中には人影のようなものがうっすら浮かぶ。
Aはそのまま人影にゆっくりと近づいた。
「んんー！！！んっ！！」
『あらあら、口を塞がれているのね。可哀想に。今外してあげる』
足音に気付いた人物は、声を上げるがその口はテープで塞がれている。
足と手首が縛られており、Aは口元のテープをそっと外した。
月明りで倉庫の中がぼんやり明るくなる。
「私をこんなところに閉じ込めておいてどうするつもりよ！！」
縛られていた人物は、Aと同じくらいの歳の女性だった。
Aを睨めつけ叫びをあげるが、彼女は優雅な微笑みを湛えたまま女に目線を合わせて腰を落とす。
『この前にも貴方に似た方がいらっしゃったけれど、私に少し絡んできただけだし春くんも相手にしていなかったから許した。それでも、貴方は危害を加えてきた』
「アンタ…何を」
『しかもお金で釣った人たちを使ってね。幸い春くんが助けに来てくれたし、男の人たちも大したことは無かったけれど、折角のお花見デートを邪魔した罪は重いでしょう？』
女の頬に氷のように冷たいAの手が添えられる。
彼女の笑みは、春千夜に見せる無邪気な笑みではなかった。
獲物を捕らえて離さないような目で冷酷な笑みだった。
『あの時はよくも私を誘拐したわね』
彼女はまたニッコリとほほ笑んでそう言った。
「だって、あの人たち誰かに頼まれた感じだったし。その人探った方がいいかなぁって」
お花見に行った時に誘拐された彼女が春千夜に言った言葉。
彼女を誘拐した男は梵天が連行し、Aを誘拐するよう頼んだ人物を聞き出した。
ようやく場所を特定し、ここに閉じ込めたのだ。
彼女に「逃がす」などという選択肢は無かった。
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ＮＥＮＥ - 好き (2月20日 13時) (
レス) @page44 id: b4deef9c69 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - うわまって好き。いや、、もう、、結婚してください、、(唐突) (8月30日 22時) (レス) @page44 id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
名前の打ち方考察 - はるちよって打ってから春を変換千を変換夜を変換するのを何回かする、、、春千夜が出てくる。かくちょうも鶴変換蝶に変換で鶴蝶になる。鶴は探したら出てくる！頑張れっー！！ (6月21日 22時) (レス) @page22 id: 0172601334 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 手作りクッキーはだいぶ重いWWWWWWW春千夜っぽくて好きWWWWWW (2022年10月8日 21時) (レス) @page27 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 秋葉さん» コメントありがとうございます！伏線なのか自分でもよく分かってないんですけど、そう言っていただけると嬉しいです♡ (2022年10月1日 21時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2021年12月18日 22時
