34、喧嘩 ページ34
・
〜千冬side〜
「…誰だよお前ら」
「お前が松野かぁ〜?殺される準備はいいかよ」
幸運なのか、不運なのか分からない。
だが、勝率が上がるという点では幸運にも場地さんと下校中にコイツらは現れた。
Aがまだ学校に残っていることも幸運のひとつかもしれない。
場地さんがこんな雑魚にやられるとは思わない。
それでも数が多すぎる。
30…くらいいるんじゃねぇのかな。
「誰だっつってんだよ」
「俺らはある女に買収されただけだけど?笑」
「買収…、女ってもしかして…」
「
場地さんの言葉におれは素直に頷いた。
直接Aを襲って欲しいなんて全く思わねぇし、まだ俺らで良かった。
そうは考えたが、なぜ俺らを潰そうとしてんだ?
「…どうせ俺らが襲われて責任感じて、東卍から足引かせるつもりだろ」
「…!」
俺が疑問を口に出す前に、場地さんはそう言った。
意図を理解した途端、一層目の前にいる奴に嫌悪しか感じなくなった。
Aの優しさに漬け込んだ最悪なやり方。
やっぱりあの女の手段は汚すぎる。
「でも残念だったな。千冬でもこんなの何ともねぇのに、俺もいるぜ?」
場地さんは圧倒的な数の差にもビビらず、前に出て関節を鳴らす。
一瞬相手の顔が恐怖で染まったのを俺は見逃さなかった。
…買収されるくらいだ、どうせ大したことない。
襲われたという事実はあっても、俺らが無傷で帰れば、Aが東卍から足を引いてしまう程の重荷にはならないはずだ。
「ビビってんのか?そっちが吹っ掛けた喧嘩だろ?早く来いよ」
場地さんがそう言い、挑発的に笑うと同時に彼らがこちらへ飛びかかってきた。
・
男の呻き声が続いて響く。
やっぱり数こそ多いものの、大したことは無かった。
弱い奴ほどこういうのは群れで来る。
タイマンじゃねぇとフェアじゃなのに、俺らはソイツらを圧倒していった。
…少し油断していたのかもしれない。
「場地さん…!!!後ろ!!!!」
「あ?」
俺が見たのはさっきまで倒れていた男が、場地さんに金属バットを振り下ろす瞬間だった。
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ミャウン⭐️ - 美人羨ま〜 (2022年4月4日 12時) (レス) @page18 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 作者の好きが集結した作者好みの夢主ちゃんです!まさに!笑 コメントありがとうございます!! (2021年11月23日 12時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
橋に生息する桃 - 夢主ちゃんカッケーっすね。もうカッケーとしか言えんです。 (2021年11月23日 12時) (レス) @page36 id: aad490b727 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 一匹の虎さん» コメントありがとうございます!悪女をこてんぱんにできる作戦があるなら、ぜひとも遭遇してみたいものですね!笑 (2021年11月13日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - カルナさん» 本当に申し訳ないんですけど、作者はアニメ勢な上作品の結末はある程度考えてあるので難しいです…。本当にごめんなさい!またいつか天竺メインのも書いてみたいです!笑コメントありがとうございました! (2021年11月13日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2021年9月23日 12時