31、もういいから ページ31
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「今なんつったよ、三ツ谷」
「お前の妹は信じないって言った」
「くだらない冗談言ってんなよ?
…殺すぞ」
お兄ちゃんが額に青筋を浮かべ、三ツ谷くんを睨む。
対する三ツ谷くんは別に怖じる様子もなく、お兄ちゃんを見ていた。
それもお兄ちゃんの癇に障ったらしい。
お兄ちゃんは三ツ谷くんの胸倉を掴んだ。
三ツ谷くんは想定内と言うように、余裕の表情でお兄ちゃんを見下ろす。
「お前…前信じるって言ったよな」
「忘れたわ」
「テメェ…!!」
殴りかかろうとするお兄ちゃんを千冬が止めた。
「千冬、離せ…」
「こんな事しても意味無いッス…。
Aが…辛いだけです。」
千冬を無視して殴ろうとしていたお兄ちゃんだったが、千冬の表情を見てその腕を静かに下ろした。
千冬は怒りと悲しみをたたえた複雑な表情をしていた。
信じてくれなくなった人が出てきたのは、もうどうしようも無い。
こんな事しても無意味だ。
『お兄ちゃん、もういいから。やめて…』
「A…!でも…」
『いいの!私のためにこんなに怒ってくれてありがとう。でも、お兄ちゃんがこんな事したら余計誰にも信じて貰えなくなる。』
私のためにたくさん怒ってくれる大好きなお兄ちゃん。
お兄ちゃんのためにも、もう諦める訳にはいかないの。
絶対何とかするから待ってて。
『三ツ谷くんの本心が聞けてよかったです。』
私はそう三ツ谷くんに向き直ると、少し笑ってみせる。
こんな事で落ち込んで、エルさんの思い通りになんてなってやらないんだから。
こんな事で負ける私じゃない。
三ツ谷くんに信じて貰えなくなったのは残念だけど、味方がゼロになったって私は諦めないから。
_______________あなたを何とかするその日まで。
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ミャウン⭐️ - 美人羨ま〜 (2022年4月4日 12時) (レス) @page18 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 作者の好きが集結した作者好みの夢主ちゃんです!まさに!笑 コメントありがとうございます!! (2021年11月23日 12時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
橋に生息する桃 - 夢主ちゃんカッケーっすね。もうカッケーとしか言えんです。 (2021年11月23日 12時) (レス) @page36 id: aad490b727 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 一匹の虎さん» コメントありがとうございます!悪女をこてんぱんにできる作戦があるなら、ぜひとも遭遇してみたいものですね!笑 (2021年11月13日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - カルナさん» 本当に申し訳ないんですけど、作者はアニメ勢な上作品の結末はある程度考えてあるので難しいです…。本当にごめんなさい!またいつか天竺メインのも書いてみたいです!笑コメントありがとうございました! (2021年11月13日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2021年9月23日 12時