ぺーやんと安田さんの恋を応援したい【東京リベンジャーズ】

12、女という生き物 ページ12

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「ありがとなA！！」



『お〜、ぺーやんじゃないかっ！』







部活へ行く途中、ぺーやんに話しかけられる。


ぺーやんのここまで嬉しそうな顔は見たことがなくて、彼女も自然と笑顔になった。








『これからも協力するから頑張るんだよ！』



「おう！」







ぺーやんは彼女の言葉に頷くも、ふと不安そうな顔になった。


彼女がそれを見逃すわけもなく、「どうしたの？」と訊ねる。







「いや、協力してくれんのも安田さんと話せるのもスゲー嬉しいんだけどさ…。」



『うん？』



「安田さんの好きなヤツって三ツ谷だと思うんだよな…。」







ぺーやんがかなり気にしている安田さんの言葉があった。


「私、部長以外の不良は嫌いです！」と前に言っていたことである。


三ツ谷は優しくて面倒見も良くて、何でも器用にこなしてしまう。


だから、安田さんは自分ではなく三ツ谷が好きなのだと思ってしまったのだ。








『(はい？え？何言ってんの？君たちは両想いなのに！！うわ、今すぐ言ってやりたい…。でもだめだ！我慢だA！こういうのは本人に言わせないとダメなんだ！！)』







Aは何とも言えないもどかしさを感じながら、ぺーやんに何と言うべきが迷っていた。


このままでは、自信を無くしてしまう。


お互いの気持ちに気付いていない両片思いのまま、そんなことになるなんて絶対に避けなければならない。







『ぺーやん、安田っちはツンデレなんだよ！』



「…は？」



『私が言うんだから間違いないの！私も安田っちの事好き好き言ってんだけど、いつも塩対応なんだよね…。』



「お、おう…」



『だから、私が何を言いたいかというとね…。』







彼女はうーん…と考えるそぶりを見せた。


ぺーやんは大人しく彼女の言葉を待つ。







『女の子は自分の気持ちと正反対な事をしちゃう生き物なの！』



「…そうなのか？」



『そう！例外もいるけど安田っちは完全にそう！！』







そして多分、それはぺーやんもそう。


彼女はそう思ったが、それは言わないでおく。


こんなことを言うのは見当違いかもしれない。


でも、何とかしてぺーやんを鼓舞したいという使命感が彼女を動かしていた。

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