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Aside
それから何日か経ってようやく陽翔のお見舞いに行けるようになって、陽翔の耳が聞こえなくなったことを聞かされた。
私は事故当時のことは何も覚えていなかったけど、いろんな人からひどい事故だった。二人とも生きていたのは奇跡だ。と聞かされた。
それでも私のせいで陽翔の耳が聞こえなくなったのは事実で、、、。小学生だった私は、自分は陽翔を殺してしまった。人殺しだ。と思っていた。
私は、陽翔から｢音｣というかけがえのないものを奪ってしまった。音が無いなんて、生きている心地がしないだろう。それからしばらく、陽翔には会いに行けなかった。
それでも中学生になった今でも毎朝私達は二人で登校している。
やっぱり私もまだ陽翔に後ろめたい気持ちもあるけど、そんなこと言ってたって陽翔の耳が聞こえることは無い。いろんな理由があるけど、私は陽翔を守る決断をした。
ある日突然音を無くした陽翔は、私には考えられないほど辛かったと思う。
一緒に歩いていても、会話は無い。私から話すことはもちろん無いし、陽翔から話してくれることも無い。
陽翔に音が聞こえないなら、私は陽翔の分まで音を聴く。
紙の上を鉛筆が滑る音、時計の秒針の音、、、前の私だったら気が付かなかったような小さい音まで聴き漏らさないように。
陽翔のため、っていうときれい事。本当はただの自己満足かもしれない。だけど、、、
”だから私は、音を聴く。“
―――――――――――
一応完結！わりと無理矢理でした、、、。
次、新しいお話、いぶさんよろしくお願いします！
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：すっさん x他1人 | 作成日時：2019年5月4日 21時
