あの娘が憎い

6話 ページ8

カナヲさんは花の呼吸を見よう見まねで鍛錬をしていた。

私は蟲の呼吸を早く教えてもらいたくて薬学をこれまで以上に熱心に学んでいた。

来る日も来る日も努力していたが姉さんが呼吸を教えてくれる日は来なかった。

だから、勇気を出して姉さんに言ってみた。



「姉さん！”蟲の呼吸“を教えて？？」


しのぶ「もう少し薬学を学んでからにして下さい。」



「私、毎日勉強してる…姉さん程ではないけれど知識はあるよ？」



しのぶ「まだ駄目です。」


「姉さんはカナヲさんばかり！」



しのぶ「えっ？」



「姉さんは私よりカナヲさんの方が大切なんでしょう？！だから私に何も教えてくれないんでしょう！」



しのぶ「そんな訳ありません。」



「なら、どうして私に呼吸を教えてくれないの！」



しのぶ「それは、」

姉さんが何か言いかけたが私が言葉を遮った



「姉さんは私の事が嫌いだから教えてくれないんでしょう！！」



しのぶ「そんなこと思っていません」



「ならどうして？」



しのぶ「……Aに才能がないから教えないだけです。覚えたって無駄死にするだけ、」



「どうして、、私は姉さん達と『自分達と同じ思いをする人を居なくするために鬼を狩ろう』って約束したよ？」



しのぶ「Aには薬学の方が向いています、ですから呼吸より薬学を学んで人の命を救って下さい」

その言葉で私の頭は真っ白になった……

























































「……わかった。」

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