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32話 ページ36

不死川 実弥side


「不死川さんと逢えないのは嫌です!」

Aが言った。


こいつとは一緒に居ることが当たり前になっている

こいつは殉職した花柱であった“胡蝶カナエ”にどことなく似ていた

あいつのことをそこまで知っているわけではない。
なぜかこいつと重ねて見てしまっていた

だが、こいつは“胡蝶カナエ“ではない。


実弥「俺も困ったもんだァ、可愛い妹にそんな事を言われたら断れねぇだろ!」

そう頭を撫でた



「…いも、うと、、」

こいつの顔が暗くなった気がした
妹扱いされたのが嫌だったのか?


実弥「ワリィ、別にお前を幼子としてみた訳では、、」



「不死川さんにとっては私は可愛い妹なんですか?」



実弥「嗚呼」



「そっか、、分かった!なら小間物屋さんに連れてってくだいね?」

そういい俺の手を掴んだ



実弥「仕方がねぇな、ほら行くぞ」






こいつは可愛い
見ていると心が浄化される

こいつと居ると何もかも忘れそうになる
俺の犯した罪も役目も忘れてしまいそうになる

あいつと俺は本来ならば一緒にいるべきではないのであろう。
Aは眩しすぎる、俺にとっての太陽だ


こんな小さな柔い手で本当に刀を握ってんのか?
そもそも鬼の首斬ることが出来ないんじゃないか?



「不死川さん!私コレが欲しいです!」

こいつが指したのは地味な紫の花の飾りだった



実弥「こんなんでいいのか?普通はもっと派手なのが、」

Aが俺の言葉を遮った


「いいのっ!だってこの色、不死川さんの目の色と一緒なんですから、、」

少し恥ずかしがって言った

ほんとこいつは偶にとんでもない爆弾発言をしてくる
俺は紅くなっているだろう顔を隠すために
すぐにAが欲しがった飾りを買った



実弥「ほらよ」



「不死川さん!ありがとう!大切にしますね!!」

こいつは目を輝かせて嬉しそうに笑う





俺はこいつ甘ぇな

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天霧(プロフ) - 一体どぅなっちゃうの?気になる!!更新頑張ってください応援してます! (2021年9月28日 16時) (レス) @page43 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - やばい、まじで泣いてしまったこんな神作品作れる椿 さん最高です。 (2020年9月11日 17時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - イメ画かわいいですね…!夢主ちゃんの気持ちを考えると切なくて泣きそうになってしまった… (2020年9月11日 17時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
tsukkii - あぁぁぁぁあ夢主ちゃん可愛いぃぃ!こんな風に可愛くなりたい…(切実) (2020年6月21日 15時) (レス) id: 07dd23a091 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 不死川さんLove!ありがとうございます、頑張ります! (2020年6月7日 22時) (レス) id: 513fab52bf (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年4月6日 23時

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