あの娘が憎い

18話 ページ21

煉獄槇寿郎side


杏寿郎がAという、記憶をなくした少女を連れて帰ってきた。此奴も呼吸を使うものだった、
いくら鍛錬しようが、意味が無い
所詮は始まりの呼吸の派生だ
馬鹿らしい。



____________



「槇寿郎様、失礼します。」

此奴は1日に3度、俺の部屋を訪ねに来る
飯と煎じ薬を届けに来る

此奴は暇があれば剣を振るっている



「朝餉、置いておきますね。
では、失礼しま」


槇寿郎「待てっ！」

俺は此奴の言葉を遮った



「えっ？」



槇寿郎「お前、剣術の鍛錬をしているようだな」



「はっはい！」



槇寿郎「たいした才能も無いのに剣士になどなろうと思うな！！ 無駄死にするだけだ！！！」

そう言うと此奴の顔色が変わり、
もがき苦しみだした



「ｳｯくるじぃ、、ﾊｧﾊｧいきがっｳｯでぎな……」



槇寿郎「おいっ！どうした！」

どれだけ声を掛けても揺さぶっても返事はなかった

呼吸はある、命に別状はないようだ

兎に角、医者を呼ばなければ



槇寿郎「おいっ！千寿郎！！」



千寿郎「父上！どうしまし、、姉上！姉上！」

此奴はまだここに来て間もないのに”姉上“か、、



槇寿郎「早く医者を呼べ」



千寿郎「は、はい、分かりました！」




____________



医者「何らかの刺激をきっかけに迷走神経の働きが活発になり、心拍数の低下が起こった結果として脳への血流が低下して引き起こされ失神したようです」

刺激か、此奴が苦しみだしたのは確か
俺が『たいした才能も無いのに剣士になどなろうと思うな！！ 無駄死にするだけだ！！！』と言った時、



槇寿郎「そうか」

これが刺激となったのか、、


医者「お薬出しておきます」

そう言い医者は帰った



槇寿郎「千寿郎、あとは任せた」









煉獄槇寿郎side END

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