何気ない、あなたと【反応集】【APH】

＊[＋α] ページ10

スイス
「ああ、ああ……」
赤く染まって、地面に横たわり空を仰ぐあなた。あなたの変わり果てた姿を見て、彼の喉からうめき声が漏れました。
「吾輩は、吾輩は」
遠くで救急車とパトカーのサイレンの音が鳴り響いています。惨状を目の当たりにした通行人が通報したようでした。
「信じたかったのだ、Aを」
ぐわんぐわんと彼の視界であなたが重なったり離れたり。返り血に染まった顔を両手で覆い、ひとり懺悔するのでした。

スロバキア
「…は、おい」
"お仕置き"の最中、あれだけ悶絶していたあなたが突然静かになりました。不審に思って何度も小突くも、あなたは返事をしません。
「おいおい、冗談はよせよ。はやく起きろって」
叩こうがゆすろうが起きません、がっくりと頭を垂れたまま。余裕をたたえた彼の顔を、焦りと得も言われぬ孤独が支配していきます。
「起きろよ…頼むから」
お前が傍に居ないなんて、彼の中で呪いのようにあなたの存在が渦巻きます。今度は彼が首を締められる番。

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