*[連合続き+α] ページ9
ロシア
「...あれ、なにこれ」
ふと、冷たくなったあなたの胸元に光る糸を見つけます。手繰ってみると糸の先にロケットが、どうやらペンダントのようです。
「ふーん...居たんだ、恋人」
『友達と食事する時間は幸せだね』数分前にあなたが口にした言葉。思い返せば、あの時あなたは彼に好意を寄せていたのではなかったのでした。
「あは、なくしちゃった。はは...」
ずっと好きだったあなたは、理想の通り僕には振り向かなかったのに。乾いた笑みが部屋を転がった。
中国
「謝謝、また来るある」
店員に感謝の言葉を告げ、花屋さんを後にします。花束を抱えて向かった先は、広がる海原がうつくしい切り立った崖の上でした。
「いい眺めあるねえ...そろそろ飽きたあるか?」
木の下に静かにたたずむ墓石に気さくに笑いかけます。となりに寝そべって空を見上げました。
「もっとAのために夕飯作ってやりたかったのに」
手足を失い、精神を病んでついに舌を嚙み切って逝ったあなた。純粋にその思いを告げていたなら、今頃ふたりは幸せだったのでしょうか。
韓国
「ごめん、待って違うんだよ!」
泣き叫びながら閉ざされたドアを叩くあなた。床に崩れ落ちたあなたを彼は必死に引き止めます。
「やったのは俺じゃなくて、俺の中にもう一人いて...!」
何度訴えても、あなたはドアを叩く手を止めません。二人ともパニック状態に陥っているようでした。
「違う、違うんだよ………」
嬉々とした表情で、あなたの白い肌に傷をつけた彼。白いドアに赤い花が咲き乱れています。
フィリピン
「うん、今日もかわいいふたり」
端末が鮮やかに映し出す写真を見て満足そうな笑みを浮かべる彼。ソファに腰を沈めて、ふと向かいに佇むあなたをじっと見据えました。
「...好きな子を手にかけて」
ずっといっしょに居たいから、願いを実現させるためにあの子の首を絞めて。ついた痣をフリルのかわいいチョーカーで隠して。
「ぼくは、幸せ?」
ぽつりと自問します。手にしたものは、あまりに冷たく静かなものでした。
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しろもち(プロフ) - はるまきさん» はるまきさーん、ありがとうございます。ショタロリは私の大好物なんです…はるまきさんのリクエストその1は次回更新予定です。ごゆるりとお待ちくださいm_ _m (2月21日 22時) (レス) id: 676bbf2750 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき - あ、すみません、誤字ってますね…正しくは”続編に行ってる”です すみません… (2月21日 22時) (レス) id: 4feaaff581 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき - え??ん??続編に言ってる??あれ??幼児化してる??かわゔい!!!と思いながらページめくると…神聖ろぉぉぉぉぉまぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!なんとか原作で再開しないかな…イタちゃん… 続編おめでとうございます!これからも毎日見ます! (2月21日 22時) (レス) id: 4feaaff581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろもち | 作成日時:2024年2月21日 18時