*[連合] ページ8
アメリカ
「ごめん。俺、周りが見えてなかった」
2人でお酒をたしなんでいると、急に彼が口を開きました。『どういうこと?』あなたが問うと、彼は一度視線をこちらに向け再びそらします。
「Aが好きなだけだったんだよ、ほかの誰にもとられたくなくて」
そうして、滔々と語り始めます。あなたに盗聴器を仕掛けていたこと、あなたの友人を手にかけたこと、その遺体を川に捨てたこと。
「でも、もうやめる。Aは俺だけを愛してくれるってわかったからな」
酒で上気した頬を緩めて、幸せそうに笑む彼。手元には伏せてあるスマホ、しかるべきところに連絡するか、それとも___
イギリス
「ありがとう、そこに置いておいてくれ」
ベッドに横たわる彼はそう言って本を読む手を止めます。大きな枕に身を預けて、こちらに向き直りました。
「悪いな、食べれるときに食べるよ」
ベッドサイドに置かれた食事を横目に言います。あなたが心配そうに彼の手を握ると、彼は力なく笑いました。
「大丈夫だ、すぐ治るさ。俺は国だからな」
Aへの贖罪を、己の犯した罪にさいなまれながら彼は苦し気に咳き込みます。死なない体に死なない毒を打ち込んで。
フランス
「よし、これで全部か」
裏庭の焼却炉に何かを放って、パタパタと手をはたく彼。近くにあったスツールにどかっと腰かけて、一息つきます。
「んー、今作業終わったとこ。すぐ行くよ」
窓から、おやつの焼き上がりを告げるあなたにキッスを投げて。あなたが去った後も愛おしげに窓を見上げます。
「いつでも触れられるんだしね」
満足げに笑って、鼻歌交じりにあなたのもとへ。集めた"Aのコレクション"は音を立てて燃えていました。
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しろもち(プロフ) - はるまきさん» はるまきさーん、ありがとうございます。ショタロリは私の大好物なんです…はるまきさんのリクエストその1は次回更新予定です。ごゆるりとお待ちくださいm_ _m (2月21日 22時) (レス) id: 676bbf2750 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき - あ、すみません、誤字ってますね…正しくは”続編に行ってる”です すみません… (2月21日 22時) (レス) id: 4feaaff581 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき - え??ん??続編に言ってる??あれ??幼児化してる??かわゔい!!!と思いながらページめくると…神聖ろぉぉぉぉぉまぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!なんとか原作で再開しないかな…イタちゃん… 続編おめでとうございます!これからも毎日見ます! (2月21日 22時) (レス) id: 4feaaff581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろもち | 作成日時:2024年2月21日 18時