グランドスラム sha ページ15
チリンチリンと鈴の音と共に扉が開く音。普通の客なら通り過ぎてしまう様な目立たない店なのに、珍しい。
手入れしていた銃をそっとカウンターに隠し、��いらっしゃいませ��と言い客を迎い入れた。
どこか警戒したような表情だが、端正な顔立ちだ。
ただ一つ気になるのは、薄らと滲んだ血。本人は隠してるつもりなのだろうけど、残念ながら私にはお見通しだ。
「お好きな所へどうぞ」
「…ここは何の店なん？」
「ただのバーですよ。
「…そうか」
一瞬嫌そうな顔をしたが、男は特に口を開く訳でもなく近くの椅子に腰を下ろし、中を見回す。
＿＿筋肉質な身体だ。この男、やっぱり軍人だな。
この国の軍人の服装では無い。別の国。となると観光客か。
「……お客様、失礼な事をお聞きますが」
「ん？」
「一体どこから来たのですか？見慣れない服装ですし、何より貴方、血の臭いが凄いですよ。まさかですが、隣国の観光客＿＿」
言い終わる前に突きつけられる銃。反射的に私も銃を彼に突きつけていた。
「…お前、何もんや」
「おっと。私はただのバーメイドですよ」
「嘘つくなや。そんな使いこなした銃、一般人が持ってる訳ないやろ」
「護身用ですよ。貴方のように怪しい人が居たら殺せと、国の命令が降りてますので。まぁ、私はそんなつもりは無いですけど」
敵意がない事を見せるため銃を元の場所に戻す。
未だに銃を向けている男を無視して、スウェディッシュ・パンチ、ドライ・ベルモット、スイートベルモットを取り出す。
私とこの男の関係は、今まさに作り出そうとしているカクテルにピッタリだ。
「どうぞ。グランドスラムです。毒なんて入ってませんのでご安心を。なんなら毒味もしますよ」
「…別にええ。そうか、グランドスラムか…」
男は銃を下ろし、グランドスラムを一口飲む。
ラムベースのスパイスな味わいだ。私は割と好きな方。
「…お前、名前は？」
「Aです。貴方は？」
「＿＿シャオロン」
シャオロン。そうか、我々国の幹部か。これは驚いた。
「ご馳走様。美味かったわ」
「それは良かったです」
「……A、また来るわ」
「いつでもお待ちしてますよ」
客としてなのか、敵としてなのかは知らないが。
そんな事を思いつつ、後ろ姿を見送った。
＿＿＿＿
グランドスラムのカクテル言葉は2人だけの秘密
野球でも��満塁ホームラン��の意味があるみたいです
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できるニート(プロフ) - Re_Neo Raim＠サモラン楽しいいい!!!さん» 運命ですもんね() では題名に変えずにこのままでやらせていただきますね〜 (2022年11月23日 21時) (
レス) id: aa8ab397e1 (このIDを非表示/違反報告)
Re_Neo Raim＠サモラン楽しいいい!!!(プロフ) - できるニートさん» 運命でしょ？()全然大丈夫ですよ！運命なので！() (2022年11月23日 21時) (レス) id: 614a0191a1 (このIDを非表示/違反報告)
できるニート(プロフ) - Re_Neo Raim＠サモラン楽しいいい!!!さん» え！これは運命ですね(( もしあれでしたら題名変えた方が宜しいでしょうか…？ (2022年11月23日 21時) (レス) id: aa8ab397e1 (このIDを非表示/違反報告)
Re_Neo Raim＠サモラン楽しいいい!!!(プロフ) - 凄い！僕と同じ題名の小説があるなんて！それに書いてる実況者さんも同じだし！運命かな！？() (2022年11月22日 18時) (レス) id: 614a0191a1 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい - 流石です！とても面 白くて作者様の文章力には驚くばかりです！夏休みの宿題の読書感想文を手伝ってもらいたいぐらいです！(冗談です)ありがとうございます！ (2022年7月28日 10時) (レス) @page31 id: 18b0f48236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2021年3月25日 23時
