聖なる夜に灯火を ut ページ45
世間でいうクリスマスイブ。クリスマス前日の夜という事もあって、街はそれなりに賑わっていた。
どこもかしこもカップルばかり。
イルミネーションを見に行く者、共にケーキを買いに行く者、様々な者達がいる。
噴水の近くで腰かける一人の女の子。
暗い顔をしてるその子に目がいった。
年下っぽいな、こんな寒い中生足だなんて、可哀想に。
声をかけようか、そんな感情が雪のようにつもり、俺はその子の側に寄って声をかけた。
「君一人？こんなところで何してるん」
「…お兄さんこそ、何してるんですか？」
ほーん、ただの
どこか警戒する目つきで女は俺を睨む。
となると、彼氏にドタキャンされたとか？
勝手な推測をしつつ、俺は彼女の質問には答えなかった。
「ここじゃ寒いやろ。あったかいとこ行きな」
「…別に大丈夫です。ほっといて下さい」
「んー無理やな。君みたいな可愛い子、無視出来へんわ」
「口だけは達者ですね、お兄さん」
ようやく笑みをこぼした彼女に胸が高鳴る気がした。笑った顔、ばり可愛いやん。
「よかったら俺と過ごさん？君と同じで、一人だからさ」
「確かに一人ですけど」
「待ってる人おるん？」
「それは……」
��いない��と言った彼女に、何故か心の中でガッツポーズをかます。やっぱドタキャンされたやろ、これ。
「…わかりました。今日だけ、ですよ？」
「そのつもりやで」
音を立てずに綺麗に立ち上がった彼女は、大胆にも俺の腕に抱きついた。
温もりを求めていたのか、それとも＿＿。
「あのクソ彼氏にインスタで見せつけます。絶対別れる…！」
「おーそうしな。…涙の跡、残っとるで」
耳元で指摘してやれば、分かりやすいほど顔が赤くなる。肌が白いから余計に。
一緒に歩きながら煙草を取り出す。
喫煙者ということに驚きもせず、彼女はその様子をじっと見つめる。
煙を白い息と吐き出して、俺は彼女と夜を歩く。
今夜は最高な終わり方が出来そうやね。
＿＿＿＿＿＿＿
星が赤くなりました、ありがとうございます。
それとログインしました。
多分ログイン出来てると思いますが…。
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できるニート(プロフ) - 真由さん» ホントですか！そのコメントだけでも励みになります！更新頑張ります (2020年12月25日 12時) (
レス) id: ffbcb8a332 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - 初コメ失礼します...！最新話が鬼っほど大好きです...解釈一致が凄いです...ありがとうございます...！！！ (2020年12月25日 11時) (レス) id: 045f50c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年9月1日 14時
