死歿の同行者 ci ページ33
��私、夢があってね��
昔そう言ったAは俺を一目見て頬杖をついていた。
あの時外は雪が降っていて、真っ白な冬景色がAを一層美しくさせていた。
��死ぬ時は、好きな人と死にたいの��
そう言って飛び降りた。正確に言えば、俺が道連れにした形だが。ちゃんと俺の事が��好き��という言質もとったし、あの行動は間違ってない。
俺もAと同じ気持ちで、好きな人と死ねるのは嬉しい。だからそれを実行しただけだ。なのに。
「言葉の綾……なぁ」
最期に見たAは恐ろしく綺麗で声も出なかった。必死に手を伸ばすAを追うように俺も飛んだ。
＿＿＿結局生きてしまったわけだ、俺は。
まだ生きたかったAは死に、Aと死にたかった俺は生きた。
「堪忍なぁ、A。俺も後でそっち逝くから、もう少し待っててほしいわぁ」
もう一度Aがいた席を見る。やはり誰も居なかった。
Aが死んだ事によって屋上は立ち入り禁止となってしまったがこの学校は施錠が甘い。
いとも簡単に入る事が出来てしまった。
＿＿＿＿あの日、Aのお気に入りのシャーペンを踏み潰し、Aの気持ちも踏み潰した。
不良たちが壊したフェンスを潜り、下を向く。
相変わらず園芸部の花壇が広がっていて、様々な花たちが顔をのぞかせていた。
「A、好きやで。大好き、愛しとる。俺はAの言ってた、��好きな人��になれたやろ？」
まぁ、付き合っていたら��好きな人��だなんて関係ないだろうが。
果たして俺は、Aの思い描いていた人間に、なれただろうか？
＿＿＿＿＿＿＿
前作の「相死相愛」の続き的な。
いつのやつ掘り下げてるんだ自分。
意味も分からないしｷｭﾝともしない…。
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できるニート(プロフ) - 真由さん» ホントですか！そのコメントだけでも励みになります！更新頑張ります (2020年12月25日 12時) (
レス) id: ffbcb8a332 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - 初コメ失礼します...！最新話が鬼っほど大好きです...解釈一致が凄いです...ありがとうございます...！！！ (2020年12月25日 11時) (レス) id: 045f50c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年9月1日 14時
