ここにいてくれ、永遠に gr,tntn ページ19
残りの暗号機は1台。サバイバーは私を含めて2人。
8人もいたのに関わらず、仲間はあっという間に吊られてしまった。
試合が始まった数秒後に、仲間から��ハンターが近くにいる！��のメッセージ。
私の見えないところで次々と吊られていった仲間たちに罪悪感がのしかかる。
私だけ、未だにハンターを認識できていなかった。
もう1人の仲間が何処かで暗号機を付けたのだろう。ブザーが鳴り2箇所あるゲートから脱出が出来るようになる。
ハンターが来る前にさっさとゲートから逃げよう。
そう思いゲート前でボタンを押していれば、ドクリと心音が聞こえた。
恐る恐る後ろを見れば、血濡れに染まった
「ひっ……！」
恐怖で手が震え、まともにボタンが押せない。
震える手を片方の手でおさえ、的確に押そうとする。
背後から、草を踏む音が聞こえた。
遠くで、仲間から��先に行くよ！��というメッセージが表示された。
ハンターが瞬間移動をした音が聞こえ、またドクリと心臓が飛び上がる。
それと同時に殴られ、ボタンから手が離れる。
2回、3回と殴られ、出血が止まらない。
痛い、とても痛い。
ボロボロと涙が溢れ、地面にシミをつくっていく。
あと少しだったのに。
吊られるのを待っていても、一向に吊る様子が無い。
ハンターたちの方を見れば、2人は何やら話しているようだった。
「結局勝ちに変わりは無いんやから、ハッチで逃がしてもええやろ」
「いや、駄目だゾ。Aは俺が吊る」
「はぇ〜。ぐう屑やな。お前には慈悲ってもんは無いんか？」
「お前は逆に優しすぎる」
…口喧嘩のようだった。
本当ならここで治療して寸止めのゲートを開けたいのだが、2人を前にして動く事は出来なかった。
「…あ…の」
ようやく振り絞った声に、2人は此方に顔を向けた。
「私の負け…なので、吊って…くれませんか…？」
私の提案に、1人は顔を輝かせ、もう1人は曇らせる。
どんどん流れていく血に、私の意識は飛びそうだった。
「……Aが言うなら、そうしたいんやけど」
「ほら見ろ！Aからも懇願されたゾ。そういう訳だから、Aは俺が吊る」
グイッ、近付いたグルッペンに、トントンが手を出して制止する。
「なら俺が吊りますわ。グルさんは沢山吊ったやろ？俺の獲物横取りまでして」
2人の真紅の瞳が、私を見据えた。
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できるニート(プロフ) - 真由さん» ホントですか！そのコメントだけでも励みになります！更新頑張ります (2020年12月25日 12時) (
レス) id: ffbcb8a332 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - 初コメ失礼します...！最新話が鬼っほど大好きです...解釈一致が凄いです...ありがとうございます...！！！ (2020年12月25日 11時) (レス) id: 045f50c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年9月1日 14時
