ピュアな二人は何時迄も tntn ページ1
本当に映画館なんかで良かったのだろうか。お互いにバイトのシフトも入ってなく、テスト前でもない今がチャンスと思い、"デート"に誘った訳だが。
俺的にはカフェとかカラオケとかでも良かったが、彼女のお願いで映画館に決まった。
彼女はそういうものにあまり興味は無いらしく、どちらかと言うと映画館とか漫画喫茶とかの方が好みらしい。
大人しそうな容姿だし、それも納得だ。
テレビのCMでもよく見掛ける映画を鑑賞する事になり、俺とAは早い時間から指定された座席に座っていた。
「……」
「……」
何 も 話 す こ と が な い。
これはかなり問題なのでは。クソ、こういう時に大先生みたいに饒舌に話せればええのに。
無意識にポップコーンに手を伸ばせば、俺より一回り小さな手がぶつかった。
「あ、ごめん…」
スッと引っ込まれた手は右手によって隠されてしまった。少しだけAの悲しそうな顔を見て、自分を罵る。
「いや、俺こそごめん…。A、食べてええよ」
「トンちゃんが食べていいよ？」
学校では普通にトントン呼びなのに、プライベートだとトンちゃん呼び。可愛すぎわろた。
俺はポップコーンを一つ取り、Aの前に差し出した。
「えっ？」
「口、開けてーや」
「あ、開ければいいの？」
恐る恐る口を開けたAに、キャラメル味のポップコーンを入れる。一瞬驚いたAは、頬を綻ばせてポップコーンを噛み始めた。
それを食べ終えると、Aは同じようにポップコーンを取り出し俺の前に差し出した。
「トンちゃん、口開けて？」
「お、おん…」
口を開けると、キャラメル味が口内に広まる。久しぶりにポップコーン食べたなぁと思っていれば。
Aの顔が真っ赤になっているのが分かった。この行為がAにとって、どれだけ恥ずかしかったのか、ようやく理解して。
「……トンちゃん、今のすっごく恥ずかしかった」
「…俺も、めっちゃ恥ずかしかったわ」
こんな様子じゃキスより上も、発展しなそうやな。
まぁAの可愛い顔見れるだけで全然幸せなんだけど。
＿＿＿＿＿＿
前作から此方に飛ぶことが出来なかったので作り直しました。
ログインしよかな。
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できるニート(プロフ) - 真由さん» ホントですか！そのコメントだけでも励みになります！更新頑張ります (2020年12月25日 12時) (
レス) id: ffbcb8a332 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - 初コメ失礼します...！最新話が鬼っほど大好きです...解釈一致が凄いです...ありがとうございます...！！！ (2020年12月25日 11時) (レス) id: 045f50c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年9月1日 14時
