優しいのはどちら sho ページ42
季節は夏を迎え、過ごすのもキツく感じられるようになってきた。虫は活発になり植物も太陽を目指して高く咲く。
少し動けば汗が滲むほど気温が高くなるなか、彼女は長袖を着ていた。
「暑くないんですか？」
彼女の隣に炭酸飲料を両手に抱えた男が腰を下ろす。そう尋ねられた彼女は、僅かに顔を上げて男の顔を見た。
「暑いかな」
そう答え、微笑する。どこか寂寥を感じさせる笑みだった。
「……別れないんですか」
炭酸飲料を彼女に渡し、男は自分の分の炭酸飲料を一口喉に通した。
同じようにやってみせた彼女は、男の方を見て儚げに笑う。
「彼、機嫌が良い時は優しいから。私が怒らせなきゃ、大丈夫だよ」
「でも」
男は言いかけてチラリと彼女の首元を見た。彼女は隠してるつもりなのだろうが、男からは丸見えだった。青色に変化した痛々しい肌が誇張していた。
「今も、続いてるんですよね？Aさん」
Aは目を逸らしてギュッと腕を握った。そこにも恐らく痣があるのだろう＿＿なんで彼奴はこんなにも優しいAを殴るのか、男には理解出来なかった。
「続いてる、けど。私はやっぱり、彼が好きだから…。」
Aはそう言いまた炭酸飲料を口にした。容器と離れた唇が妙に紅かった。
「我慢すれば良いだけだから、私が…。ショッピ君は優しいね」
「普通ですよ。Aさん、辛いならなんでも言ってください。俺が力になりますから」
なんなら殺してあげますよ、と言うのを抑え、ショッピはAの手に自らの手を絡めた。
「…ありがとう。ショッピ君。でも大丈夫」
逃げるように手を解いたAは立ち上がった。
「＿＿バイバイ。ショッピ君」
そう言って踵を返したAは、逃げるように去っていった。
それがショッピにとっては最期のようで。
ほんのりと感じるAの感覚を、愛おしそうに片手で撫でて呟く。
「優しいのはAさんのほうじゃないですか…」
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未来(プロフ) - 初めましてぴくんとグルなんちゃらに性癖ぶち抜かれました (2019年5月22日 23時) (
レス) id: a2cb6e73c5 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん(プロフ) - クズ先生好きなんじゃあ.....(^q^) (2019年5月9日 20時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。(プロフ) - すっごい面白いです！どの話も凝ってて読んでて楽しかったです！リクエストしていいですか？今までにないくらいのクズっぷり発揮してる大先生が見たいです！地雷に触れるなら嫉妬しょっぴくん可愛かったんで嫉妬大丈夫お願いします！ (2019年5月9日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - エミさんの話めちゃくちゃ良かったです！その文才分けて欲しいですwまたまたリクエストになるんですが嫉妬ショッピ君とキス魔ロボロをお願いしたいです！ (2019年5月6日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - リクエストに答えていたたぎありがとうございます！連続リクエストになりますが夢主を慰めるエミさんをお願いいたします！ (2019年5月5日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年5月3日 21時
