逃げるが勝ち rbr ページ30
「ねぇ、一緒に俺と遊ぼーぜ？？君、すっごく可愛いし」
「はぁ……」
「ノリ悪いなぁ…」
途端に顔が曇る目の前の男に、私はただ固まってその場にいる事しか出来なかった。
今私は、ナンパというものにあっていて。
まさか自分が遭うとは思ってもいなかった。私なんかを選ぶなんて、中々の物好きだなぁ。
「ねー、いいでしょ？」
グイッと距離を縮められ、腕を掴まれそうになる。
逃げよう、と身構えたとき、死角から腕を掴まれた。
「！？」
びっくりして掴んだ主を見てみれば、全く知らない人がいた。ナンパ野郎より身長が低く、どこか幼い子供を連想させるような彼は、そのまま「逃げるで！」と言って走り始める。
「えっ？…ちょ！」
見た目によらず足の速い彼に合わせるのは運動音痴な私にとって苦難でしかない。
しばらく動いていなかった体を刺激するほどの速さだった。
ナンパ野郎の姿が見えなくなったのを視認してから、彼は私の腕を離して一歩後ずさった。
「急に悪いなぁ…。なんか困ってるように見えて。咄嗟に体が動いたんよ」
「…あ、いえ！お気になさらず。こちらとしては助けて下さったのですから…。とても感謝してます」
ぺこりと彼に一礼すれば、彼は満更でもなさそうだった。
「ああいう連中とはあんまり関わりたくないよなぁ。無駄に争うより、逃げるのが一番やで！」
「そうですね…。あの人の急所に蹴りを入れようかと悩んでましたが、かえって火に油を注ぐ形になってたかもしれませんね…」
「中々エグいこと考えてたんやなぁ…。あ、そうだ。名前、教えてくれへん？」
「名前ですか？」
「おん！俺はロボロや。よろしくなぁ」
「私はAです」
なぜ名前を教える必要があったのだろう。もう彼と私は会うこともなく、またすれ違う程度の関係になると思うのに。
まぁ、そこら辺はどうでもいいか。
「じゃ、気を付けてな。＿＿＿＿
「はい、ありがとうございます」
ロボロさんの姿がなくなるまで私は彼を見送り、先程の道へと戻る。
ナンパ野郎がいたところに着いたとき、私は無意識に足を止めた。
＿＿＿＿またあとで？？
妙な違和感を感じ、そっと後ろに視線を向ければ、怪しい笑みをしたロボロさんが見えて。
ロボロさんと視線がぶつかる。
つかまえるでまっててな
口パクでそういった彼は、足をはやめる。
「！」
私は本能で人気の無くなった商店街を走る。
逃げなきゃ＿＿＿＿！
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未来(プロフ) - 初めましてぴくんとグルなんちゃらに性癖ぶち抜かれました (2019年5月22日 23時) (
レス) id: a2cb6e73c5 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん(プロフ) - クズ先生好きなんじゃあ.....(^q^) (2019年5月9日 20時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。(プロフ) - すっごい面白いです！どの話も凝ってて読んでて楽しかったです！リクエストしていいですか？今までにないくらいのクズっぷり発揮してる大先生が見たいです！地雷に触れるなら嫉妬しょっぴくん可愛かったんで嫉妬大丈夫お願いします！ (2019年5月9日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - エミさんの話めちゃくちゃ良かったです！その文才分けて欲しいですwまたまたリクエストになるんですが嫉妬ショッピ君とキス魔ロボロをお願いしたいです！ (2019年5月6日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - リクエストに答えていたたぎありがとうございます！連続リクエストになりますが夢主を慰めるエミさんをお願いいたします！ (2019年5月5日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年5月3日 21時
