譲渡会 gr ページ26
人気のない道を進むと、雑草が蔓延る場所に出る。その道を暫く進めば、人の姿がチラホラ現れる。人たちはみな着飾っており、汚い笑いをして足を運んでいた。
「＿＿＿ここか」
そこに一人の男が現れる。黄ばんだ紙を広げて、消えかかっている文字を見つめた。
人間譲渡会
いわゆる人身売買だ。この
男はまだまだだな、と思いながら人混みに紛れた。
「お次は村の娘だ！他の娘と比べて、顔立ちも一際美しい！この娘をどうするも、買った者たちの自由だ！！最初は50万から！」
踊り場に連れてかれた一人の女。綺麗な黒髪が似合う、と男は単純に感じた。
怯えた様子で周りを凝視する女と、ふと視線がぶつかる。
「100万！」
「150万！」
「いや200万だ！」
「＿＿＿1000万」
男が言い放った額に、一瞬静まりかえる。それとは別に、女は酷く絶望したような顔でこれからの主人を見つめていた。
「…いないようですね？1000万で決まりだ！」
鎖を引っ張られよろよろ歩く女を、男はひたすら見つめていた。
譲渡会という名の人身売買が終了後、男は早速女の元へ向かった。
俯いて目を合わせようとしない女の顎を優しく掬い、無理やり合わせる。
「名前はなんだ？」
「……Aです」
酷く掠れた声だった。ここにくるまでにどれだけ嬲られて来たかが分かる。そして買われた後の事を思い浮かべてるようだった。
「…そうか。Aか。…俺はグルッペンだ。グルッペン、そう呼べ」
「…グルッペン、様」
「呼び捨てで構わん」
グルッペンと呼ばれた男はそっと近付きAの頭を撫でる。
「…怖かっただろう。こんな思いをさせてしまい、すまないな」
「……なんで、私を……」
頭を撫でられ気持ち良さそうに目を細めていたAは、そう尋ねた。
「…そうだな。一番の理由は"一目惚れ"だ」
微笑んだグルッペンは、撫でていた手を下げて足を進める。
Aは顔を赤らめて、グルッペンの後ろをついて行く。
「……俺はこの国の総統だからな。人身売買なんてもの、この世から無くしてやる。今度、全ての場所を潰すぞ」
インカム越しにそう言えば、「了解」という書記長の声がノイズと共に耳に入ってきた。
「＿＿＿さて。A。お前はあまり愛を知らないだろう？」
「…そう言われればそう、かも」
「俺が今からAに愛というものを教えてやるゾ」
不敵に笑う男に、女は嬉しそうに頷いた。
夢ならどれだけ良かったか sha→←屑の具現化 ut ※リク
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未来(プロフ) - 初めましてぴくんとグルなんちゃらに性癖ぶち抜かれました (2019年5月22日 23時) (
レス) id: a2cb6e73c5 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん(プロフ) - クズ先生好きなんじゃあ.....(^q^) (2019年5月9日 20時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。(プロフ) - すっごい面白いです！どの話も凝ってて読んでて楽しかったです！リクエストしていいですか？今までにないくらいのクズっぷり発揮してる大先生が見たいです！地雷に触れるなら嫉妬しょっぴくん可愛かったんで嫉妬大丈夫お願いします！ (2019年5月9日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - エミさんの話めちゃくちゃ良かったです！その文才分けて欲しいですwまたまたリクエストになるんですが嫉妬ショッピ君とキス魔ロボロをお願いしたいです！ (2019年5月6日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - リクエストに答えていたたぎありがとうございます！連続リクエストになりますが夢主を慰めるエミさんをお願いいたします！ (2019年5月5日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年5月3日 21時
