弱肉強食 zm ページ2
元から身分が低い位置にいた私は、親が亡くなった後、評判の悪い貴族に買い取られていた。
「あぁ、本当に美しい…。彼女はまさに、僕の人形だ」
そう言って私の髪に指を通すこの男こそがその貴族だ。
気持ち悪い、と思わず言いそうになった。
その行動一つ一つに怯えながらただひたすら耐える。
もう少しで、私は死ぬんだ。
この男の手によって、剥製にされる。
連れてかれた間際に目にした、綺麗な女性たち。ぜんぶ、剥製だった。
まだ生きていたい。そんな希望なんて、叶うはずない。そう思ってた。
「チッス。殺しに来たで」
そんな声と共に、貴族の頸動脈から血が噴水のように噴き出る。
状況がイマイチ理解出来ない私は困惑して顔を上げた。
緑色のパーカーを着た一人の男性がそこにいた。片手に所持しているナイフは、あの男を殺したもので間違えないだろう。
「わ、私も……殺すん…ですか？」
ようやく絞り出したものは、自分の生死に関わる事に対しての質問だった。
違う、こんなことを言いたいんじゃない。
「ん〜そやなぁ。本来の目的はコイツ殺す事だけやったんやけど」
"殺してもいいかもな"
彼の口から紡ぎ出されたその言葉に、私は凍りついた。
男の死体を退けて、部屋から逃げる。
「…ふっ…はぁ」
今まで外に出させてもらえていなかった私の体力は、完全におちていて。
「捕まえたで」
死刑宣告を受けたような気分に陥る。なんで、私ばっか＿＿＿
腕を掴まれて抱き締められる。ほんのり香る鉄の匂いが鼻腔をくすぐる。
「逃げるなんて酷いなぁ…。じっくり殺したくなるやろ」
首元に冷たいナイフがあてがわれる。小さく悲鳴を上げれば、彼は面白そうに笑った。
「この世界は、弱肉強食なんや。弱い奴が強い奴に捕まった時点で、終わりやで…」
頬に伝う涙を舐めとった彼は、唇を押し付けてきた。
「お前みたいな弱い奴が、他の強い奴に殺される前に…。俺が、殺したるからなぁ」
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未来(プロフ) - 初めましてぴくんとグルなんちゃらに性癖ぶち抜かれました (2019年5月22日 23時) (
レス) id: a2cb6e73c5 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん(プロフ) - クズ先生好きなんじゃあ.....(^q^) (2019年5月9日 20時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。(プロフ) - すっごい面白いです！どの話も凝ってて読んでて楽しかったです！リクエストしていいですか？今までにないくらいのクズっぷり発揮してる大先生が見たいです！地雷に触れるなら嫉妬しょっぴくん可愛かったんで嫉妬大丈夫お願いします！ (2019年5月9日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - エミさんの話めちゃくちゃ良かったです！その文才分けて欲しいですwまたまたリクエストになるんですが嫉妬ショッピ君とキス魔ロボロをお願いしたいです！ (2019年5月6日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - リクエストに答えていたたぎありがとうございます！連続リクエストになりますが夢主を慰めるエミさんをお願いいたします！ (2019年5月5日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年5月3日 21時
