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#20 ページ21

望side





「ノゾム…?」



ノゾム『望くん?』



「おまえっ、なんで言ってくれへんかったん?」



ノゾム『ごめんね。でも望くんが助かってよかった。

俺は望くんを助けるために産まれたんや。


望くんに心臓をあげるのは運命やったんよ。




ほんまはな、外の人と会うちゃあかんのやけど、

俺さ、あの建物の中でひとりぼっちやってん。

せやから友達が欲しかった。



俺の最初の友達が望くんなんよ。



ありがとうな。友達になってくれて。」




「ノゾム…((グスッ ありがとう。


俺、お前の分までちゃんと生きるで」



ノゾム『ん、ありがt…』



「ノゾム!?」



((ツーツーツー




流星「時間や。望、これやる。」






流星は俺の手にピンク色の腕時計を握らせた。





「なにこれ…? 」



流星「ノゾムや。どうしても話したかったら、これに頼り?」



「…ありがとう」






ほな帰るわ


と流星は病室を出ていった。







そっと腕時計を触る。



ノゾム…ありがとうな





これがあれば


ずっとノゾムと一緒や





"もう1人の俺"が、守ってくれる気がする。

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作者名:ゆりりんご | 作成日時:2017年11月20日 21時

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