もう１人の俺

#14 ページ15

望side



((ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ




「りゅ…せ？」


流星「おん、流星やで(笑)」


「来てくれたんや」


流星「びっくりするわ、急に倒れるから」


「ごめん、」




流星はイスを持ってきてベッドの横に座った。




流星「あんな、お前に話ときたいことあんねん。」


「え…？」




ゆっくりYシャツのボタンを外していく。



っ！？


流星の胸には、大きな手術の跡があった。





流星「俺な、ちっさい時、心臓移植受けてん。」



「ほんまに？」



流星「おん。でもな、

俺の命と引き換えに死んでもうた人は

事実上、おらんことになってんねん。」



「…は？どう言うこと？」



流星「俺は、"もう１人の俺"から心臓をもらってん。」



「"もう１人の俺"…？」

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