Tears(紫×緑)

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紫「とも、なんで泣いてるん？」


緑「えっ、、」









ボクが見つめる先には、夜のニュース番組。





どっかの社長が

家族を巻き込んで、無理心中したと。









その中に、まだ小学生の子どももおったんやって。









紫「あ、昨日殺った奴らやん。」


緑「なんで、！」









本人だけじゃ、あかんかったん？


家族も、この世から消さなあかんかったん？









緑「まだ、小学生やん、、、」


紫「関係ないやろ。頼まれてんから。」


緑「たぁくんっ、可哀想って、、思わんかったん、？」









当の本人は、きょとんとしとる。


まるで、こっちが可笑しなこと言うてるみたいに。





殺るんが当たり前やろ。と言わんばかりに。









紫「思わんよ。なんで？」


緑「、、おかしいよっ、」


紫「しゃあないやん。俺はそういう奴なんやから。」









いつもは納得したかもしらん。




でも今日は
"そういう奴" で、終わらせたくなかった。









緑「、、わかんないっ、」


紫「わかってもらうつもりないわ。」









たぁくんは、例えボクでも

命令されたら、殺すんかな。






なんとも思わず、仕事やって


殺すんかな。









紫「ともやったら、悲しいかもなぁ。」









ボクの心を読んだように
タバコバニラで包んで、そっと呟く。







ともだけは、特別。と。









それならよかったかな。




なんて、ボクは今日も

その匂いに安心してしまう。









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