Criminal −誘拐犯−

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大毅side




ﾊｧｯﾊｧｯ





新宿のバス停から

電車で３０分の駅。




前の最寄り駅や。




思い出に浸ってる暇もなく、

俺は家までの道を全力疾走しとる。





A…

無事でいてくれ！！





…ついた



この古いアパート。






まだ４人家族になりたての頃やった


突然、俺たちの両親がいなくなったんや。




まだ２歳だったAと、５歳の俺を置いて。





大阪の親戚のとこに預けられてんけど、

そこにも居ずらくてな、



２人で暮らし始めたんや。








ちょっと

いや、かなり怖いけど




大切な妹を助けるためや！




「よし。」



ドアノブを掴んだ





？「あら、もう来ちゃったの？」


「わっっ誰やお前！！」


？「お前にメール送った本人や。」



…こいつがAを！！


思わず胸ぐらを掴んだ。


「妹は…妹は無事なんやろな？」



((ﾌﾗｯｯ

犯人がふらつく


？「なんやいきなり、びっくりするわ」



こいつ、
犯人のくせにだいぶビビりやで。
あと、たぶん運動音痴。



？「俺は中間淳太。」



中間…！？

その名字…



淳太「まあ、入って話そうや、妹にも会いたいやろ？」



((ｶﾞﾁｬｯ



淳太「流星〜 大毅くん、来ちゃったで〜」




なんなんこいつ。


誘拐をこんな当たり前のように
やりよる。




ぶっ潰してやる

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