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side You









赤「もう!遅なるなら連絡しぃや!女の子やねんからぁ!!」


『ごめんって。のんと、会ってん。』


赤「えっ、のん?あの、のん?」


『それ以外に誰や。』








美容師の専門学校を卒業して、大阪に戻ってきたこと


大阪で就職したこと






それを話すと、あいつもようやったなぁ。なんて感心するにいちゃん。









にいちゃんと、のんは


施設におったとき、同じ部屋で、仲良かってん。









妹のわたしから見ても、弟みたいに可愛がってんな〜なんて思うくらい。









ちょっと冷めてしまった、レバニラをレンチンして



食卓に並べる。









また、レバニラ。



週1レバニラ。








好きやけど。









赤「なぁ。今週末、空いてへん?」


『空いてるよ?』







深刻そうな顔して言うから


スケジュールも見いひんと、空いてるなんて言ってもうた。





どうせ、空いてるんやけどね。









赤「映画でも行こうや。割引券貰ってん。」


『彼女と行きぃや』


赤「こら、おらんから言うてんねやろ?」









お前も非リアなくせに、なんてちょっと唇尖らせて。





まぁ、そない興味無さそうやもんな、にいちゃん。









『ええよ。行こ、映画。』


赤「おっしゃ。何見る?」


『アラジン』


赤「天気の子?」


『言うてへんやん。別にええけど。』









にいちゃん、わたしが彼氏出来たらどうするんやろ。




寂しくて、死んでまうんやないかな。









嬉しそうに、映画の割引券を眺めるにいちゃんを見ながら


そんなことを思った。









***

高評価よろしくお願いします!!

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作者名:ゆりりんご | 作成日時:2019年8月15日 9時

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