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side You
「ながらスマホ、危ないで。おねぇさん。」
横断歩道で信号に捕まった時、斜め上から、そう話しかけられた。
当然、やべぇとしか思わないわけ。
『ごめんなさい…』
そう小声で言い捨てて
さーっとその場を離れようとした。
「どこ行くねん、A」
『えっ、』
ふはっ、て笑ったと思ったら、頭をぽん、と叩く。
え、なにほんとにやばいヤツ?
桃「俺やで、」
『オレオレ詐欺…?』
桃「あほ。」
ていうのは冗談で。
冷静装ってるけど、意外すぎる再会に、ほんまはめちゃくちゃ驚いた。
心臓出るんちゃうかってくらい。
『嘘やて。のん。』
桃「もお!!忘れたかと思ったやん!」
『ぉわっ、重いわ』
後ろからぎゅーって体重かけてくるのん。
ぇ、こんなスキンシップ多かった?
『のん、なんで帰ってきたん?なんでここに居るん?』
桃「ちょ、そんな質問攻めせんとって?(笑)」
もちろん、2年ぶりに会えたことはとっても嬉しい。
やからこそ、気になるやん。
桃「お前の学校なんて、わりと有名やで。エリートなんやから。
んで、美容師の専門学校行っててな?こっちで、就職してん。」
『えっ、東京で就職しなかったん?』
そんなこと聞けば、ちょっとしゅんとする。
これされたら、確かに、キュンとはするんやろな。
あざと。
桃「Aに会いたかったから!それに、俺、あんま東京合わんわ。」
『嘘や、そんなん。(笑) ちょっと雰囲気変わったで?』
桃「え、ショック。」
また分かりやすく落ち込むのん。
いやこの人、自分が顔良いの分かっとるわ。
***
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作者名:ゆりりんご | 作成日時:2019年8月15日 9時