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side 橙
「それじゃあ、今日からよろしくお願いします。」
橙「はいっ、よろしくお願いします！」
家族と一緒に暮らせない子がいる
児童養護施設。
そこで、ボランティアをすることになった。
子どもは大好きやし、それなりに接し方も分かっとるつもりやけど
それは、幼稚園とか、保育園の話。
児童養護施設におる子って、どうやって距離を詰めたらええんやろ…
更衣室で、動きやすい格好に着替えて
お庭にとりあえず出てみる。
てか、あの施設の人、丸投げすぎやん(笑)
わいわい、他のボランティアさんたちと一緒に遊んどる子どもたち。
あちゃー、ちょっと出遅れたわ。
そんなこと思いながら、建物の裏側に行ってみた。
橙「あれっ、」
日陰に座って、ぽけーっとしとる、１人の男の子。
３歳、くらいやろうか。
橙「こんにちはーっ、」
緑「……ん。」
一瞬こっちを見て、すぐまた視線をもどす。
橙「お名前は？」
青「…とも、ひろ」
橙「ともひろ、っていうん？かっこええな！」
緑「……ん。」
ともくんの隣に、そっと腰を下ろした。
こんな暑い日やけど、ちょっと涼しくて、なかなか気持ちい。
橙「ともくん、何歳？」
緑「……ん。」
３、って手で教えてくれる。
んふふ、めっちゃ可愛ええな。
あの雲、わんわんの形しとるなー？
あっ、あれはお魚さんや！
なんて根気強く、ともくんに話しかけてみる。
緑「ぁっ、くぅまっ」
橙「へへっ、ほんまや！」
ともくんの手が、ちょんって、俺の太ももに乗った。
それだけで、なんて言うん？きゅんって。
恋とはちゃうよ？
「そろそろお部屋戻って〜」
職員の人の声が聞こえた時、ちょっと寂しそうな顔をするともくん。
太ももの上の小さな手が、ぎゅっと俺のズボンを掴んだ。
橙「ともくん、お部屋帰ろやって。」
緑「……ゃ。」
橙「一緒に行こ？また、遊ぼうな？」
緑「……ん。」
手を差し出すと、握り返してくれて
ゆっくり、お部屋まで歩いていった。
「桐山さん、ともくんと…」
橙「あっ、はい。可愛ええですね？」
「あの子、ずっと１人で。」
また来るよって、伝えておいてください。
そういって、施設をあとにした。
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ゆりりんご(プロフ) - ここたさん» リクエストありがとうございます！希望に添えるよう、頑張って書かせていただきます！ (2020年1月3日 23時) (
レス) id: 61b96a9eea (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりんご(プロフ) - たさん» そういっていただけて良かったです！更新頑張ります！！ (2020年1月3日 23時) (レス) id: 61b96a9eea (このIDを非表示/違反報告)
ここた(プロフ) - ついんさんのお話読みたいです、兄弟設定の2人とも車椅子設定とかお願い出来ますかね、、難しいリクエストでごめんなさい (2019年12月24日 19時) (レス) id: 2d44f9d81c (このIDを非表示/違反報告)
た - リクエストに応えていただきありがとうございました！こんな漠然としたリクエストだったのに、すごく自分好みの話だったので嬉しかったです！また更新楽しみにしてますね！ (2019年12月24日 17時) (レス) id: 28f6cf53b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりんご(プロフ) - たさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきます！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 61b96a9eea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりりんご | 作成日時：2019年7月11日 20時
