わけあり兄弟物語

ともひろ ページ22

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side Tomohiro






ついにやってきた


ダンスの発表会の日。






学校が終わったら、すぐレッスン場に直行して





最後まで残って、ずっと練習しとった。



家帰ってからも、のんちゃんを起こさん程度に

部屋で練習。









紫「トモは、ダンスになると、変わるからな〜」


橙「ほんま、めっちゃかっこええわ。」








普段は、大人しいね。とか、かわいいね。

としか言われたことない俺やから






そうやって言うてくれるのが嬉しくて




ステージから見える、みんなの顔が大好きで、終わった後の拍手が大好きで







疲れなんて忘れて



朝から、リビングで、最終確認をしとった。









赤「トモ、頑張ってな。ええ席取るから！」


緑「へへっ、ありがとう。」









いつも早起きの大毅は、先に俺が起きとったことにびっくりしとったけど




カメラを構えるふりして、くふふ、っと笑った。









あっくんが、保冷バッグに入ったお弁当と


念の為、吸入器を渡してくれて








若干、体が重いのが気になってんけど




朝やからかな、と言い聞かせて


会場に向かった。









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