わけあり兄弟物語

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side Junta








その隣にある部屋は

５男 智洋と、７男 望の部屋。




流星と双子やから、中学１年生のトモ。


オカン気質のトモは、皆んなの面倒を見てくれるしっかりもの。




喘息持ちやねんけど

大好きなダンスを５歳から続けとる。






黄「トモー、」


緑「ぅん、おはよ、淳太くん」






ふわっとした笑顔を掛け布団から覗かせるトモ。


天使のような子やな。





黄「トモ、照史手伝ったってな！」


緑「おんっ！」






軽快にベッドから飛び降りて、リビングに走っていった。







黄「のんちゃーん」


桃「……。」


黄「ほら、おきてー」


桃「やぁや…」







のんちゃんは１０歳やねんけど、周りより発達が遅くて、

中身は６歳くらい。





かわいいねん、かわいいねんけどさぁ




起きなあかんやん…







黄「のんちゃーん、」


桃「…だっこ、」








身体はだいぶでかいから

正直しんどいねんけど、だっこせぇへんと起きひんからしゃーなし。






黄「よいしょっ、行こか〜」








のんちゃんと一緒にリビングに行くと

照史の作ったご飯を囲んで、わいわい俺たちを待っとった。




照史は、３男で、高校２年生。

…やねんけど、今は学校行ってへん。



言い方悪いねんけど、つまり、不登校。




やから、家事をやってくれてんねん。








黄「のんちゃん、おはよー、は？」


桃「…はよー。」


黄「ほい、顔洗って、ご飯食べよー。」






やっと７人揃い

ダイニングテーブルを囲む。




タカヒロも受験生やし、俺もレポートあるしで

全員揃うのは、この朝ごはんの時くらい。




やから、いっちばん大切な時間やねん。






黄「いただきます！」


虹「いただきまーす！」







これが

俺の１日のはじまり。



＊＊＊

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