俺に関わってくれた人へ。

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side Akito






移植は、無事に成功した。




黄「上手くいった、やけど、今は免疫力が弱ってんねん。油断はあかんで。」





そう聞かされた俺は、ずっと大毅の傍におりたくて。

ビニール越しに、大毅を見守った。




動物園ちゃうねん、なんてちょっと鬱陶しがっとったけど。(笑)







緑「オトン、今日、ダンス…」


橙「ごめんなぁ、病院や。トモ、大毅んとこ一緒行こうや！終わったあとにでもさ！」


緑「えっ、」





なんも考えんで、トモを強引に病院に連れていった。



大毅のことが嬉しくて


それだけで、頭いっぱいやってん。







橙「だいきー？」


赤「あっ、トモもおるやん。」


橙「トモ、今日、部活の発表やってん。な！」


緑「っ、おう。」





次期部長立候補してんて、なんてベラベラ喋っとった。


大毅も、ニコニコしとって。






橙「トモ、頑張っとるからなー、絶対部長なれr…」


緑「…頑張っとるとこ、見てへんくせにっ、！」





思わぬ言葉に、大毅の表情も分かりやすく変わった。





橙「トモ…？」


緑「大毅、大毅って、いつも大毅ばっかやんっ、もう大丈夫なんやろっ？俺やって…オトンに、見て欲しいねんっ、！」





そう言い残して、トモは病室から出て行ってしまった。


大毅は俯いて顔を上げへん。





橙「…トモ、疲れてんねん。気にせんでええよっ、」





必死に出てきた言葉を並べて


トモを追って病室を出た。







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