俺に関わってくれた人へ。

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side Akito





紫「あらー、なにかありましたー？桐山さん」




タイミングがいいのか悪いのか

コツコツ、という足音とともに、低い声が聞こえた。




橙「…大丈夫」


紫「えー、大丈夫やないって顔に書いてあるで？トモくんと、なんかあったんやろ」


橙「っ、」


紫「おっ、当たったか」




びっくりして顔を上げると、ニヤッとして俺の背中をばしっと叩いた。


力強いねん。濱ちゃんは。





紫「しっかりせえ、オトン。なにがあっても、あの子達のオトンは、お前だけやねんで。」





濱ちゃんのその一言は、とっても大きかった。



まだ、今からでも遅ない。

そう信じて、気合を入れて立ち上がった。





紫「ふふっ、いけ、オトン。」


橙「お前のオトンみたいに呼ぶなや(笑)」




やたらオトン、オトン言う濱ちゃんに思わずツッコんだ時。


スーッと自動ドアが開いた。

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