死んでもあなたと(虹)

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side 紫





((〜♪




紫「う"ーっ」






バカみたいにうるさいアラームで、俺の１日は始まる。


首だけ横に向ければ、天使の寝顔。

もう、すっげー力が湧いてくんねん。








紫「よいしょっと」







両手を使って、ベッドの横にある車椅子に移動した。

この動作も、最初は苦労したなー。






車椅子でやっと通れるくらいの廊下を通って、洗面所でばーっと顔を洗ってから、朝ごはんを作る。


といっても、簡単なものやけどね。







緑「オトーンっ」






キッチンのカウンターから、ひょこっと顔を出した天使。

また、身長伸びたかなーなんて思ったり。






紫「おはよ、トモ」


緑「ぉ…は、よ？」


紫「ふふ、上手上手。」





へへって笑いながら、椅子にストン、って座って、朝の占いをじっと見るトモ。

頭にはハテナが浮かんどるけどね。(笑)







緑「トモ、よん！！オトン…じゅうにっ！！」





あ、１２って言えるようになっとる。


てか俺１２位かい。(笑)







紫「はい、トモ、どうぞ」


緑「あーと！」






朝ごはんを食べ終わって、体操着やら水筒やらが入った小さな緑のリュックをトモに渡すと

お洒落なキャップを被って、よいしょってリュックを背負う。




トモは、お洒落が大好き。

これはきっと、妻に似たんやろうなぁ。






玄関を出て、エレベーターでエントランスに行き、管理人さんに元気よく挨拶をするトモ。

我が子ながら、ほんまにええ子やなぁって思う。








マンションを出ると、もうスクールバスが待っとってくれとった。








緑「いって…きま、す？」


紫「へへへっ、いってらっしゃい。」







親バカやなーとは思うけど

また、上手上手って頭を撫でて、トモを見送り







俺も、会社に向かった。

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