死んでもあなたと(虹)

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side 橙






橙「りゅう、今日は、図書館行ってみよ」


青「本かー。」






流星をスクールバスのとこまで迎えに行って、社会勉強も兼ねて、色んなとこ行くのが、俺らのルーティン。





流星やって、大きくなったら、仕事につかなアカンし、その前に大学の勉強とかもあるやろ？


もう１２歳やけど、視覚障害のせいで、本を読んだことがあんまない。





やから、少しでも慣れとかなって。









橙「りゅう、ここに、パソコンがあります。」


青「おん。」






流星の手を、パソコンに触れさせて、気になる本のタイトルを打たせてみる。


タイピングは、前ちょっとやっててん。







青「『僕って歯、多くないですか？』…できた。」


橙「どんな本やねん。(笑) まあええわ、ほなら、クリックすると、置いてある場所を教えてくれんねん。」







音声サービスっていうん？それで、その本が置いてある場所を教えてくれるから

点字ブロックと少しの視力を頼りに、本を探させてみる。





今は、障害のある方も利用しやすい、施設も増えてんねんな。


本に点字ついとったり。








青「…あ、あった。」







棚に付けられた点字を読み取って、お目当ての本を見つけた流星。


ほんまに、歯多い人が表紙やわ。(笑)

これ、俺の友達やねん〜って嬉しそうやった。






カードなんかも作ってもらって


無事に本を借りて、２人並んで帰宅。







青「♪大好きな〜プリン〜」






なんか可愛らしい歌を口ずさみながら、


すごいご機嫌やった。

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