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>>23 ページ24
side Daiki
先生「仮退院、前向きに考えましょう。」
Aちゃんは
１日１日必死に生きとるって言うのに
反対に俺はどんどん良くなる。
次の検査で異状がなかったら現時点では完治。
後は５年間再発しなければ、１０年後の俺の未来はだいぶ明るい。
家族も友達も先生も看護師さんも
みんな喜んでくれるし
喜ばなあかんことやねんけど、
それをAちゃんに伝えるのが心苦しい。
それでもAちゃんは
自分のことのように喜んでくれる。
A「そう…なん… 治るん…やなぁ」
耳をすましてへんと聞こえないくらい小さい声。
今まで我慢しとってんけど。
俺の目から溢れた涙は、止まることを知らんかった。
「ごめんなぁ((ｸﾞｽｯ 俺ｯなんもしてやれへん…」
A「大毅…くん、だい…じょうぶ…。大毅…くんが、おる…だけで、ええから」
また…
またAちゃんに元気づけられる。
なんでこんなに無力やねん
___その後の検査で
俺の仮退院は３日後に決まった。
＊＊＊
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作者名：ゆりりんご | 作成日時：2018年2月18日 21時
